平均体重70キロ! “太めモデル”を使った女性服ブランドが年商17億円超!!
#中国 #海外ニュース
ファッションモデルといえば、背が高くてスリムな体をした女性たちがほとんどであるが、最近ではこの風潮に対して批判が高まっている。極端に痩せた体は、モデル当人の健康によくない影響があるとされているためだ。
そのため、多くの有名ファッションブランドが拠点を構えるフランスでは昨年5月、極端に痩せたモデルの活動を禁止する法律が施行されており、モデルは自分が健康であることを証明する健康診断書を提出することが義務付けられるようになっている。
その流れが、東アジアにも訪れてきたのかもしれない。
中国で、大きいサイズの女性服を販売するネットショップが、太めの女性モデルを起用したところ、売り上げが大幅増。昨年は年商1億元(約17億3,000万円)にまで達したという。
2012年にこのネットショップを開いた郭氏によると、このショップではデザインから生産、販売までを一貫して行っており、開店当初から太め女性モデルを起用したかったが、そういった女性が在籍するモデル事務所を見つけることができなかったのだという。
そこで郭氏は、自分の力で太め女性モデルを探すことを決断。繁華街の道端に立っては、自社のブランドに合いそうな太め女性を探していたという。
そして数年かかってようやく8人の女性を採用。彼女たちをモデルにして、自社の女性服をネットで販売していった。
8人の女性たちの平均身長は166センチで、体重は70キロ超。中には妊娠・出産を経て、その後の体重が減らないまま“太めモデル”を務めるようになった女性もいるという。
こういった、ある意味で消費者の体型に近いモデルたちを起用すると、店の売り上げが右肩上がりで増えていき、郭氏のネットショップは17億円を超える年商にまで達したのである。
「太め女性市場は、とても大きい。生活のレベルが上がってくるにつれて、太めの人が増えてくる。最初に太めの人向け衣食住一貫サービスを作ることができた人が、このビジネスの第一人者として発展していくことができると思う」と郭さんは言う。
郭さんは女性服のネットショップ以外に他のビジネスへの進出も計画しており、その中にはダイエット食品の販売や、太めモデル事務所の経営まで含まれているという。
ここからさらに進んで、中国でも渡辺直美レベルの人気ぽっちゃりタレントが誕生するかもしれない。
(文=佐久間賢三)
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