男の背中に2メートルの槍がグサッ! 走行車中の人間に命中……中国裏社会に“天才”槍投げヤクザがいた!?
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両足は地面に着いた状態で、ストレッチャーを抱きかかえるように上半身だけをうつ伏せにした男性。驚くべきことに、その背中には、ほぼ垂直に長い棒状のものが突き刺さっている。
この映像は、安徽省黄山市にある人民病院が公開したものだ。男性に突き刺さっているのは、「紅纓槍」と呼ばれ、過去には実際に戦闘に使用された全長2メートルの中国伝統の武器で、現在でもカンフーの型などで使用されるものだ。映像に音声はないが、足を動かす様子から、男性には意識があるようだ。
「安徽網」などのメディアが伝えたところによると、12月8日深夜、男性はこの状態で搬送されてきたのだという。医師の診察によると、背中から突き刺さった槍の先端は、上腹部にまで達していることが判明。同院では、引き抜くと大量出血を引き起こす恐れがあるとして、背中から突き出た柄の部分を切って短くすることしかできなかったという。
その後、男性は隣接する浙江省にある先進設備を備えた病院まで搬送され、そこでようやく槍を抜いて取り去ることができたのだった。
槍は、なぜ男性の背中に刺さったのか。男性によると、同日黄山市を走行する車の後部座席に乗っていたところ、突然、この槍が後部座席の窓を貫通して男性の背中に直撃したのだという。男性は、その寸前に何者かが車に向かって槍を投げる姿を目撃したとも証言しているが、地元警察は事件が故意によるものなのか偶発的なものなのか、いまだ断定していない。
しかし中国事情に詳しいフリーライターの吉井透氏はこう推測する。
「これはおそらく裏社会の人間による犯行で、被害者も心あたりがあるのでは? 日本のヤクザが日本刀を使って威嚇するように、中国の犯罪集団は青龍刀や槍といった伝統的な武器を使用することが多いんです」
しかし走行する車の窓越しに被害者に命中させたのだとしたら、犯人の槍投げの腕前は相当なもの。犯罪行為ではなく、陸上競技などに生かすことはできなかったのだろうか……?
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