カミナリ“ブレイクタレント第1位”のワケは「孫キャラ」! テレビ視聴者高齢化の恩恵
#お笑い
お笑いコンビのカミナリが、ニホンモニターによる2017年度のブレイクタレント第1位となった。年間出演本数は235番組であり、昨年の5番組から約50倍の大幅アップである。カミナリは昨年の『M-1グランプリ2016』(テレビ朝日系)の決勝に出場し知名度を上げた。なぜ、彼らはブレイクに至ったのか。
「カミナリは、ギャップが受けているといえるでしょうね。出身地の茨城弁を駆使した漫才からは素朴なイメージを受けますが、ツッコミは一転して激しい“どつき”を見せます。そうした漫才のギャップは、視聴者にインパクトを与えたといえます。さらには、2人が幼稚園からの幼なじみというエピソードも、お互いの信頼関係であの漫才をやっていると印象づけることになり、好感度は高いでしょう。彼らが所属するグレープカンパニーは、サンドウィッチマンや永野などが所属する小さな事務所です。大手事務所の“ゴリ押し”で売れたわけではない点も評価できますね」(放送作家)
もう一つ、カミナリの人気を決定づけているものが“孫キャラ”である。現在のテレビは中高年の視聴者が多い。彼らにかわいがられるようなキャラクターが受けているのだ。同じタイプではオードリーもブレイクを果たした。
「オードリーは『M-1グランプリ2008』(同)に敗者復活組から決勝進出を果たします。NON STYLEに敗れ準優勝となりますが、現在のテレビへの出演本数はオードリーの方が上です。今どきの若者風のNON STYLEよりも、素朴なオードリーの方が受け入れられたのです。若林の人見知りキャラや、無駄遣いをしない春日のケチキャラなどは中高年の受けは良いでしょう。カミナリも、その枠にぴったりとハマったといえます」(前出・同)
テレビは今後ますます高齢者向けメディアとなるだろう。そうなると、カミナリの立場はますます安泰となりそうだ。
(文=平田宏利)
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