すっかりオスカー新人の“お披露目の場”と化した『ドクターX』 これも高視聴率のなせるワザ!?
#ドラマ #オスカー #米倉涼子 #ドクターX
第5シリーズを迎えた米倉涼子主演の人気ドラマ『ドクターX~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系/木曜午後9時~)が、今シリーズも好調を維持している。第2~第4シリーズほどの勢いはないものの、第6話(11月16日放送)までの平均視聴率は20.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)で、4シリーズ連続となる全話平均視聴率20%超えの大台突破も視野に入った。
そんな中、特に今シリーズで顕著なのが、米倉と同じオスカープロモーション所属タレントの“バーター出演”だ。まず、ジェイ・オフィスに籍を置く陣内孝則が、オスカーからの業務提携の形で初登場。しかも、東帝大学病院外科副部長役という主要キャストで、厚遇されている。だが、「演技がヘタすぎる」「『ドクターX』のイメージには合わない」などとして、同ドラマのファンからはブーイングの嵐。しかし、陣内がオスカーから送り込まれたという経緯を考慮すると、その姿がドラマから消える可能性は低そう。
そのほか、元モーニング娘。で、今年4月にオスカーに移籍したばかりの久住小春が看護師役で出演。久住は移籍して早々、4月期の『女囚セブン』(テレビ朝日系)にもレギュラー出演したが、これもオスカー所属の剛力彩芽の主演ドラマで、バーターでの起用が続いている。
また、オスカー主催の「ミス美しい20代コンテスト」グランプリの是永瞳が、院長秘書役で女優デビューを果たしている。『ドクターX』で、秘書役は、オスカー所属タレントが起用されることが慣例化されており、是永もこれにならったものだ。
久住、是永にとっては、ビッグチャンス到来となったが、ネット上では2人とも、「演技が大根すぎ」「存在がうざい」などといった声も多く、チャンスをモノにしたとは、いささか言い難い。
それだけではない。12月7日放送予定の第9話には、今年8月に行われた「第15回全日本国民的美少女コンテスト」でグランプリに輝いたばかりの井本彩花が、患者役でゲスト出演することがわかった。10月23日に14歳になったばかりの井本は、むろん、これが演技初経験。是永同様、女優デビュー作が超人気ドラマになるのは“破格”の扱いだ。
ベテランの陣内はともかく、こうなると、もはや『ドクターX』が、オスカー新人タレントのお披露目の場と化してしまったかのようだ。
「テレ朝にとって、今や『ドクターX』は、水谷豊主演の『相棒』を超える人気ドラマシリーズとなりました。視聴率を挙げるのが難しい時代で、常時20%を超える人気番組は、民放では同ドラマしかありません。CMスポンサーになりたがっている企業も殺到しており、まさに“米倉涼子様々”なのです。当然テレ朝は来年も続編をやりたいわけですが、まだ米倉の了解は取れていないと聞きます。続編を実現させるためにも、オスカーと良好な関係を保つことは大事。主要キャストならいざ知らず、脇役、端役でのバーター起用など、テレ朝的には、どうってことはありません。新人が『ドクターX』をきっかけにブレークするかもしれませんし、バーターも大いに結構なのではないでしょうか? むしろ、オスカーのらつ腕ぶりは評価すべきなのでは?」(芸能関係者)
テレ朝が“三顧の礼”をもって、米倉に続編オファーを出し続ける限りは、オスカーからのバーター要求は避けて通れそうにない。ただし、次期シリーズ放送が実現した場合、同ドラマのファンから、あまりにも不要論が多い陣内だけは、外すのが賢明かもしれない。
(文=田中七男)
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