自浄作用ゼロ! 相撲界の恐怖……ビール瓶暴行の横綱・日馬富士は引退確実、そのままモンゴル帰国へ?
#相撲
相撲界に衝撃が走った。14日、横綱・日馬富士が、同じモンゴル出身の幕内力士に暴行を加え、ケガを負わせていたことが明らかになった。報道によれば、日馬富士は先月26日に行われた秋巡業後、酒を飲んで、東前頭8枚目・貴ノ岩の頭部をビール瓶で殴打したという。貴ノ岩は12日から始まった九州場所を初日から休場しており、「脳しんとう、左前頭部裂傷、右外耳道炎、右中頭蓋底骨折、髄液漏の疑いで全治2週間」という診断書を協会に届けていた。
一方、日馬富士は何食わぬ顔で初日、2日目の土俵を務めていたものの、2連敗を喫しており、暴行疑惑が浮上した3日目以降は休場するという。
相撲界の象徴である横綱の暴行事件という事態以上に、今回の騒動には相撲界の根深い問題があると、専門誌記者が語る。
「まず、日馬富士の行為が言語道断なのは言うまでもありません。稽古中のケガや指導による事故でも問題なのに、酒に酔ってビール瓶で頭をカチ割るなんて、横綱以前に人間として問題がある。本来なら刑事事件にすべきでしょう。ところが、被害者である貴ノ岩の師匠・貴乃花親方は事態を把握していたであろうにもかかわらず、現時点では被害届を出すこともしていないようです。同親方は相撲協会の理事ですから、世間は、協会全体で事件を隠ぺいしたと受け止めますよ。さらに同親方は、巡業部長も兼任している。いわば、自らの管理下で愛弟子が暴行され、それを黙認しているわけです。今回の騒動についても“ノーコメント”を貫いていますが、到底ファンの理解を得られる対応ではない」
相撲界では、こうした暴力沙汰が後を絶たない。2015年には宮城野部屋の熊ケ谷親方(当時)が運転手として雇っていた30代男性を金属バットで数十回殴打し、傷害容疑で逮捕・起訴されて有罪判決を受けている。
また、10年には横綱・朝青龍(当時)が一般男性に暴行を働いた責任を取って引退。07年には時津風部屋で稽古中の暴行により、力士が死亡する事件も起きている。
こうした事件が起こるたびに指摘されてきた各界の“隠ぺい体質”だが、今回も顧みられることはなかったようだ。
一方で、休場となった日馬富士は、このまま引退になる可能性が高そうだ。
「横綱には“降格”がないので、協会が処分を下すとすれば引退か、もしくはそれより厳しい懲戒処分しかない。いずれにしろ日馬富士が場所に姿を見せることは、金輪際ないでしょう。もともと日馬富士は引退後に日本に留まるつもりはなく、横綱を目指したのも、モンゴルに帰国した後のビジネスにその肩書を使うためといわれている。元朝青龍のドルジ(ドルゴルスレンギーン・ダグワドルジ氏)が引退後の受け皿を用意しているとの報道もありましたから、さっさと帰国するでしょうね」(同)
九州場所を含め、横綱在位31場所で40もの金星を配給し「史上最弱の横綱」とも呼ばれた日馬富士。その汚名をそそぐ機会は訪れそうもない。
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