夫が妻の脚を裁縫用の糸と針で傷口を縫合! 中国でDIY手術に手を染める人が続出のワケ
2017/10/09 14:00
#中国 #海外ニュース
裁縫糸で縫合した脚から出血している様子がわかる
「東網新聞」(9月29日付)によると、江蘇省泰州市にある第四人民病院に70代の女性が運ばれてきた。なんとこの女性、脚に20センチにわたり、大きく裂けたような傷を負っていたのだ が、その傷口をよく見ると裁縫用の糸で縫合されているではないか。一体、女性に何があったのだろうか?
実はこの日の朝、自宅のトイレで用を足していたところ、鋭利な物体に脚をぶつけてしまい、皮膚が裂けてしまったのだ。異変に気づいた女性の夫がトイレに駆けつけると、床は一面血の海だったという。本来であれば救急車を呼ぶところだが、なんと夫は自宅の裁縫道具に手を伸ばすと、針に糸を通し、麻酔や消毒など何も ないまま、妻の脚の縫合手術を始めてしまったのだ。ところが、その後も出血は止まらず、容体 が悪化する妻を見て、ようやく病院に搬送したというわけだ。
担当医は「自宅の裁縫道具で傷口を縫合する人など初めてだ。女性の脚は不衛生な環境下で縫合を行ったことで、傷口に 細菌が繁殖してしまっていた」と、非常に危険な状態だったことを明かした。ちなみにこの女性、病院から入院を勧められたが、拒否。その日のうちに帰宅してしまったため、現在の容体 については不明だという。
中国ではほかにも、自分で包茎手術を行った男性や、自ら男性器の切断手術を行った少年、口腔がんの摘出手術を自宅で行った男性などなど、DIY手術に手を染める者が後を絶たない。
その理由について、中国事情に詳しいフリーライターの吉井透氏は「医療保険制度の格差が放置される中、高額な治療費を支払えない、支払いたくないというのがもっぱらの理由」と話す。
中国の貧困層の生活は、かくもサバイバルなのだ。
(文=青山大樹)
最終更新:2017/10/09 14:00
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