小沢健二とセカオワのコラボにオールドファンはガッカリ! それでも拭えないオワコン感
#小沢健二
小沢健二とSEKAI NO OWARIがコラボシングル「フクロウの声が聞こえる」(ユニバーサルミュージック)を9月6日にリリースした。特設サイトでは、この作品の世界に迫る映像も公開。4部構成、34分24秒にわたる力作で、仲むつまじい5人の様子が確認できるが、古くからのオザケンファンの反応は微妙だ。
「オザケンといえば、90年代サブカルのアイコン的存在。一方のセカオワは、2010年代の“中二病”の象徴のようなバンドです。“渋谷系オシャレサブカル”イズムを引きずる30代後半から40代の古いオザケンファンにしてみれば、中二病的世界観のセカオワとのコラボは受け入れがたい現実ということのようですね。音楽業界内でも今回のコラボについて、『正直、オザケンにはがっかりした』と嘆く関係者も多いですよ」(レコード会社関係者)
今回、CDジャケットのイラストを手掛けたのは漫画家の松本大洋だ。『鉄コン筋クリート』や『ピンポン』などのヒット漫画を生んだ松本もまた、90年代を代表する個性派漫画家だ。
「これまでオザケンと松本は、雑誌での対談や、“エッセーとイラスト”という形でコラボしたことはありましたが、ひとつの作品としてリリースされるのは初めて。そんなコラボが2017年に実現するというのは、古いファンにしてみれば、まさに奇跡的なことですよ。手放しで大喜びしたいはずなのに、まさかのセカオワが食い込んできて、テンションはダダ下がり。オザケンとセカオワのプライベートでの交流が生んだコラボのようですが、あまりにもファン層が違いすぎる。少なくともレコード会社サイドからの提案としては、絶対に出てこないアイデアだと思います」(同)
小沢は17年2月に約19年ぶりとなるシングル「流動体について」をリリース。今年のフジロックに初登場するなど、本格的に音楽活動を再始動している。
「人気アーティストであることには間違いないですが、オザケンの音楽が今のシーンにマッチするかというと、必ずしもそうではない。19年のブランクは決して侮れるものではなく、残念ながら“オワコン感”が漂っているのは事実です。かといって、セカオワとコラボすれば、若いファンを巻き込めるかというと、そうとも思えない。なかなか難しいですね……」(同)
では、レコード会社としては、小沢にどんな活動をしてほしいのだろうか?
「一般的に活動歴が長いアーティストは、自然と固定ファンに向けたビジネスになっていくものです。もちろんヒット曲を年に何曲も出せるのであれば、それが一番ですが、ヒット曲が出ないのなら、固定ファン向けに定期的な全国ツアーを開催して、最低限の売り上げを確保する。そうしてほしいというのは、レコード会社の本音です。しかしながら、もともとマイペースに活動してきたオザケンに、そんな要求ができるわけもない。レコード会社としては、とにかく赤字にならないことだけを考えていると思います。宣伝費もそこまでかけられないので、これまた難しいところですね」(同)
今回のコラボ曲が成功すれば、もう誰も小沢のことを“オワコン”などと言わないはず。熱心なオールドファンのためにも、必ずや大ヒットさせて ほしいものだ。
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