満を持して民放連ドラ初主演の高畑充希 “高視聴率枠”の日テレ「水10」で真価問われる
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昨年前期のNHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』でヒロインを務め、平均22.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)の高視聴率をマークした高畑充希が、満を持して民放連ドラ初主演に挑む。
7月12日スタートの日本テレビ系『過保護のカホコ』(水曜午後10時~)は、何から何まで親の庇護のもと、ぬくぬくと生きてきた“最強の箱入り娘”根本加穂子(高畑)が、雑菌まみれの世の中に飛び込み、自分とは正反対の環境で育った一人の青年・麦野初(竹内涼真)と出会って新しい自分を知り、家族の問題を解決していく姿を描いた作品だという。
脚本は、『家政婦のミタ』『〇〇妻』『偽装の夫婦』(同)などのヒット作を手掛けた遊川和彦氏が担当。主題歌は、“時の人”でもある星野源が担当する。
そのほか主な出演者は、黒木瞳、時任三郎、三田佳子、西岡徳馬、西尾まり、佐藤二朗、平泉成、濱田マリらで、やや地味目な演技派中心のキャスティングになっている。
舞台を中心に活動していた高畑は、2007年からテレビドラマに進出。13年後期の朝ドラ『ごちそうさん』で、主人公・め以子(杏)の義妹・希子役を演じてブレークを果たした。そして、後の『とと姉ちゃん』で、“若手演技派女優”としての評価を確かなものにした。
これまで民放連ドラでは、昨年1月期の吉田鋼太郎主演『東京センチメンタル』(テレビ東京系)でヒロインを務めたことはあるが、主演は初めて。それだけに、『過保護のカホコ』は高畑の真価が問われる作品になりそうだ。
日テレの「水10」は、女性主人公中心で高視聴率をキープし続けてきた枠。脚本家の遊川氏は『家政婦のミタ』をはじめ、同枠ドラマを頻繁に手掛けており、柴咲コウ主演『〇〇妻』(15年1月期)は平均14.3%、天海祐希主演『偽装の夫婦』(同10月期)は平均12.2%と、いずれも高い数字をマークした。それだけに、高畑に課されるハードルは高くなりそうだ。
15年後期の朝ドラ『あさが来た』でヒロインを務めた波瑠は、昨年7月期の『ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子』(フジテレビ系)で民放連ドラ初主演を果たしたが、低迷するフジのドラマとあってか、平均8.1%と苦戦を強いられた。波瑠とほぼ同時期に朝ドラのヒロインを演じた高畑だけに、『過保護のカホコ』と『ON』は何かと比較されることになりそうだ。
(文=田中七男)
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