プライム帯から追われた剛力彩芽……今度はWEBドラマで主演 心折れないタフさに感服
#ドラマ #剛力彩芽
すっかりプライム帯から追われ、“深夜ドラマの女王”の座に君臨する剛力彩芽が、今度はWEBドラマで主演を務める。剛力が出演するのは、動画配信サービス「Amazonプライム・ビデオ」で、7月11日より配信される『フェイス─サイバー犯罪特捜班─』(全10話)。初回は火曜配信だが、第2話以降は毎週水曜に配信される。
同ドラマは、剛力の所属事務所オスカー・プロモーションが製作・企画。政府のITエンジニアとして働いていた兄・結城浩一郎(三浦貴大)が、凶悪なサイバー犯罪組織に取り込まれ、政府を裏切って逃亡してしまう。主人公の結城凛(剛力)は、そのプロファイリング能力を、特殊な能力を持つ集団「サイバー犯罪特捜班」(通称フェイス)に買われて加入。逃亡を続ける兄を救うために、国家を揺るがすサイバー犯罪に立ち向かうストーリーだという。
剛力は、昨年2月に配信された『地方発「小さな世界企業」福井・長野ドラマ』に出演したことがあるが、本格的なWEB配信ドラマへの出演は初となる。
2007年に女優デビューした剛力は、『ティーンコート』(日本テレビ系/12年1月期)、『ビブリア古書堂の事件手帖』(フジテレビ系/13年1月期)、『私の嫌いな探偵』(テレビ朝日系/14年1月期)など数多くの連ドラで主演、ヒロインを務めてきたが、出たドラマの視聴率はことごとく惨敗。このため、いつしか“低視聴率女優”と称されることとなった。
めっきりオファーも減ったため、シフトチェンジして、15年9月には歌手活動に専念。ところが、4枚目のシングルCD「相合傘」(SMR)のセールスがパッとせず、あっさり前言を撤回。同12月より女優業に復帰したものの、以前のような仕事は得られず。
それでも、ただでは転ばなかった。事務所のアシストもあり、深夜ドラマに新たな活動の場を求め、昨年4月期に日本テレビ系『ドクターカー』で主演。以後、同7月期『グ・ラ・メ!~総理の料理番~』(テレビ朝日系)、今年1月期『レンタルの恋』(TBS系)、同4月期『女囚セブン』(テレビ朝日系)と立て続けに深夜ドラマで主演を務め、“深夜ドラマの女王”の称号を拝することになった。
だが、いずれも視聴率はかんばしくなく、プライム帯への復帰の道をこじ開けることはできていない。それならばと、今度はWEBドラマで主演する。脇役に働きの場を変えれば、プライム帯のドラマへの出演も難しくはないだろう。それでも、あくまで主演にこだわりを見せ、深夜、WEBドラマに活路を見出す剛力。ある意味、その心折れないタフネスさには感服するしかない。
(文=田中七男)
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