佐々木希と渡部建の結婚に希望を見いだしている独身中年男性は、身のほどをわきまえるべきである。【佐々木】は希の風が吹く
4月9日、『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)において、アンジャッシュ・渡部建(44)と女優・佐々木希(29)の結婚が発表された。この報を受けて「40歳過ぎても若くてカワイイ娘と結婚できるんだ!」と希望を見いだしている独身中年男性は、身のほどをわきまえるべきである。そんなことができるのは、一部の限られた人間なのだから。
「世界はね、パチンコみたいなものです。たくさんの玉が放られるなか、真ん中のポケットに入ってルーレットを回せる玉はごく一部。その中でさらに大当たりを引く玉は、より限られてしまいます。ほとんどの玉は流されるだけ。でも、そうやってパチンコという遊戯は、世界は、成り立っているんです」
これは、私が高校を卒業する時、担任の教師が生徒たちに送った言葉である。これから“何者かになろう”と期待と希望を胸に飛び立とうとする若者に冷や水を浴びせるような教えだが、友達もいない地獄のような高校生活を送ってきた私にとって、妙に染みいる言葉であった。そもそも高校生相手にパチンコで人生を例えるのはいかがなものか? ということもあるが、例えに出しておきながら、担任はあまりパチンコをやったことがないのだろう。ちょこちょこ単語が間違っているような気がする。ともあれ、それ以来私は「身の程をわきまえる」ことをモットーに生きてきた。だからこそ、今回の渡部建と佐々木希の結婚も冷静に受け止められたのだと思っている。
まあ、そうでなくてもこの2人の結婚、なんというか“完璧なオーラ”を放っていないだろうか。男女共に突っ込みどころがないキャラ、離婚しそうな気配は微塵もない。なんの嫌みもなく「幸せな結婚生活を送るんだろうな」と思える圧倒的な説得力がある。そのせいか、否定的な意見はあまり見かけない。なんなら、佐々木希の友人である木下優樹菜の「芸人さんの嫁さんに仲間入りだね!笑 何年もいじり倒されるわー!! 嫁のパンツくれ! とか。」というインスタの祝福コメントが非難されるという、「もう誰でもいいから貶めたい」といったおかしな空気になっているほどだ。
言っておくが、知人の嫁が佐々木希であったなら、一般人であっても「パンツくれ!」とは言うだろう。むしろ言わないほうが失礼なくらいだ。もっと言えば、佐々木希じゃなくても、普通に嫁がかわいければ「パンツくれ!」は言うはずである、男なら。そんなに世の中、綺麗ごとばかりではないという事を女性の皆さんにはわかっておいていただきたい。
そんな“完璧なオーラ”を放っている2人だが、こと佐々木希の今後の方向性に関しては、少々厳しめな意見がでているようだ。要は、引退? ママタレへ転向? 女優を続けるの? という話である。
女優ということにおいて「代表作がない」といった声が聞こえるが、今では女優として確固たる地位がある宮沢りえでさえ、人気絶頂期に貴乃花との婚約を発表した際「代表作がない」と揶揄されたほどである。現時点で代表作がないことなどなんの問題にもなりはしない。個人的には「代表作って必要?」とすら思っている。あんなものがあるから、いつまでたっても我々は、鈴木保奈美は「カンチ、セックスしよう!」と性に対してオープンな人であり、安達祐実は「同情するなら金をくれ!」と無心する人であり、前田敦子は「AKBのことは嫌いにならないでください!」と泣き叫ぶ人であるという色眼鏡を通して彼女たちを見てしまうのである。前田敦子に至っては代表作ではないが、名刺代わりのインパクトは得でもあるし、損でもあるということだ。
現時点で「佐々木希」と検索をかければ、かなりの数の映画やドラマの出演作品があがってくる。これで「女優」と名乗って何が悪い。前述の担任教師なら、きっとこう言うだろう。「たくさんの女優が芸能界に放られるなか、映画やドラマに出演できるのはごく一部。その中でさらに代表作を持てる人はより限られてしまいます。ほとんどの女優は流されるだけ。でも、そうやって芸能界は成り立っているんです」
この言葉が佐々木希に届くかどうかはわからない。それでも、商業誌である「サイゾー」に載せることで、パチンコ台には放たれるわけだ。たとえ外れ玉になろうとも……というオチで終わろうかと思ったが、担当編集に「誰が外れ玉だ!」と注意されそうな気がするので、この例えは失敗だったかもしれない。そもそも、パチンコやったことないし。
西国分寺哀(にしこくぶんじ・あい)
以前から「佐々木希と佐藤かよは、角度によっては似ている」を提唱している40代独身男性。なんなら佐藤かよのほうがタイプだったりする。
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