犯人の要求に従い、ATMにコーラを注ぎ……中国で猛威を振う「振り込め詐欺」被害者がトホホすぎる!
#中国 #東アジアニュース
警視庁発表のデータによると、平成28年、日本全国で発生した振り込め詐欺の件数は1万4,151件で、その被害総額は406億円を超え、深刻な社会問題となっている。
一方、お隣の中国でも近年、振り込め詐欺被害が急増。一説には、年間の被害総額は4,000億円にも達する見込みというから、まさにケタ違いである。
しかし、そんな爆発的な被害拡大には「被害者にも責任の一端があるのでは?」と思えてしまうような事件が起きた。
「重慶晩報」(5月7日付)によると、今月6日、重慶市内に住む張さん(33歳・女性)が銀行のATMを破壊した疑いで逮捕された。なんと彼女は、ATMの入金口にコーラを注いだのだという。
悪質なイタズラと思いきや、取り調べを進めると、実は彼女は振り込め詐欺の被害者であることが判明したのだった。
彼女の証言によれば、昨年11月、携帯電話会社の関係者を名乗る人物から電話があり、「回線の使用料金が1,300元(約2万1,000円)不足している。心当たりがない場合は、身分証などを偽造され、勝手に電話回線を使用されている恐れがあるので、今から伝える公安局の番号に電話するように」と告げられた。
心当たりのない彼女は、指示された番号に電話したところ、公安局の局員を名乗る男が出て「キャッシュカードなどの情報も第三者に漏れている可能性があるので、財産を守るため、一度すべての預金を公安局の管理する口座に送金するように」という。慌てた張さんは、一連の電話が振り込め詐欺だとは気づかず、全財産5,300元(約8万5,000円)を指定された口座に送金してしまったのだ。
翌日、冷静になった彼女は同じ番号に電話し、返金方法を尋ねた。すると、電話口の男は「1.5リットルのコーラを購入し、中身をすべてATMの入金口に向かって注げ。そうすると、ATMから用紙が出てくるので、それを持って近所の警察署に行けば返金してもらえる」と話したという。
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