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経済制裁発動中のはずが……北朝鮮で日本のビールが大人気のワケ

経済制裁発動中のはずが……北朝鮮で日本のビールが大人気のワケの画像1ルーマニア大使館員の訪問で判明した日本のビール輸入=中央下段(北朝鮮サイト「朝鮮の今日」より)

 朝鮮半島危機で日本や米国のほか、血の盟友といわれた中国からも経済制裁を受ける北朝鮮。西側メディアは「崩壊も近い」と報じているが、同国内では日本製のビールやウイスキーがブームになっているという。日本政府は北朝鮮との間ですべての輸出入を禁じているはずだが、今日も平壌では労働党幹部や成り金が、アサヒスーパードライで酒盛りをしているんだとか……。

 5月11日、北朝鮮の労働新聞は「在朝ルーマニア大使館員が大同江ビール工場を参観した」と報道。ネットメディアも写真入りで報じた。

 大同江ビールはドイツのビールプラントを輸入して製造している本格的なブランドで、いまや中国にも輸出されるほどに成長。スッキリとした味わいは、日本の北朝鮮マニアの間でも一目置かれる存在だ。

「報道の写真を見て驚いた。工場の冷蔵庫にアサヒスーパードライとキリン一番搾りが見える。値札も付いており、どう見ても売り物だ」とは、日本の民間研究機関で働く研究者。缶ビールならまだしも、冷蔵庫の奥に見えるのは瓶ビール。しかも、鳴り物入りのビール工場でなぜ、ライバルのアサヒやキリンが平然と売られているのか?

「金正恩時代になって、企業の自助努力でモノを売れば、一定の利益は国に上納しなくてもよくなった。大同江ビール工場も日本の密輸業者と取引をして、左党が集まる売店で売っているのだろう。金儲けの意欲が感じられる」(同)

 実は韓国でも、数年前から日本の居酒屋ブームが起きている。ソウルの街角には、あちこちでアサヒスーパードライのロゴが入った看板が出されており、政治よりも先に日本のビールが南北統一してしまった格好だ。

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