Jリーグでまたまたトラブル! J2徳島「ボールボーイに乱暴行為」の真相とは?
#サッカー #Jリーグ
ガンバ大阪サポーターのナチス旗騒動(参考記事)に続き、またまたJリーグで問題が勃発した。
それは、4月29日に行われたJ2第10節のジェフユナイテッド千葉×徳島ヴォルティス戦の前半14分のシーンである。
千葉ディフェンスラインの裏に蹴られたボールに、徳島のDF馬渡和彰が走り込む。たまらず千葉のGK佐藤優也も飛び出し、タッチラインにボールを蹴り出す。どちらが最後にボールを触ったかわからなかったものの、馬渡はボールボーイにボールを渡すように要求。しかし、すぐにボールをもらえなかったため、遅れて投げ渡されたボールをボールボーイにはじき返し、さらに肩を突き飛ばした。当然、「乱暴な行為」で退場となった。この馬渡が退場になったことに腹を立てたのか、徳島側のサポーターが別のボールボーイにアルコール飲料と思われる液体をかける愚行に出る。
事態を重く見た徳島は翌日、ホームページに2つの行為への謝罪文を掲載し、馬渡は謹慎処分となった。多くのJリーグサポーターに批判されている今回の行為だが、サッカー関係者は「馬渡が批判されるのは当然ですが、人のふり見て我がふり直せ、です」と指摘する。
「この試合のボールボーイを務めたのは、千葉の下部組織の子どもたちです。千葉のGKが飛び出しているタイミングで、徳島選手に素早くボールを渡せば、千葉がピンチになります。それが頭をよぎったのはあると思います。もし、あれが千葉のチャンスであれば、すぐにボールを渡したでしょう。馬渡も、そういった意識があったために、ボールボーイに腹を立てた。つまり、日本サッカーに関わる人たちの認識は、フェアプレーよりも、応援するチームの勝利が重要なんです。それを物語るように、馬渡にレッドカードが掲出された時に、妥当な判定でも、徳島選手たちは審判員を押して“ふざけるな”と判定への抗議をしています。誰もボールボーイを気遣っていない。今回と同じシーンが他チームに起きた時に、選手、サポーター含めて『ウチは大人の対応ができる』と断言できるでしょうか?」(同)
この試合の翌日に行われたJ1第9節大宮アルディージャ×浦和レッズのさいたまダービーでは、浦和レッズサポーターが緩衝地帯の柵を蹴り、警備員に注意される一幕もあった。Jリーグサポーターが羨望のまなざしを送るイングランドプレミアリーグでは、選手たちの行きすぎた行為に対しては罰金が科せられ、サポーターも厳しく監視されている。フェアプレーに立ち返ろうとしているからだ。
海外リーグの選手やサポーターの“不良行為”を真似するのではなく、スポーツマンシップを見習うべきではないだろうか?
(文=TV Journal編集部)
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