ひき逃げ被害者を「人間らしきもの」扱いした“おでん研究家”の素顔は「アクティブホームレス」だった!?
#事件
「おでん研究家」のフリーライター・新井由己容疑者が、ひき逃げで逮捕された。新井容疑者は3月、神奈川・湯河原町で道を渡ろうとしていた88歳の女性をはねて死亡させたが、そのまま走り去った疑い。警察によると、付近の目撃証言があったほか、現場近くの防犯カメラに新井容疑者が運転する軽ワゴン車が走り去る様子も映っており、その場に落ちていた車体の破片も一致したという。現場はレストランなどもある見通しのよい国道だった。
そんな新井容疑者だが、少し前にはローカル局のテレビ番組への出演依頼があったという。局から仲介を頼まれた雑誌編集者は「引き合わせなくてよかった」と明かす。
「テレビ側の求めていたものと、実際の新井さんのやっていることがちょっと違っていた感じもしましたから、私自身もあまり乗り気ではなかった」(同)
新井容疑者は1991年ごろからライター活動を始め、全国でおでんの食べ歩きをした著作などを出版。テレビ局から相談があったのは、新井容疑者が「お金がなくても生きていけることを示すアクティブホームレス」などと名乗った生活スタイルをアピールしていたからだという。
「新井さんは反原発を標榜する人で、『電気を使わない』ことをアピールしていた高樹沙耶と同じような、自給自足のエコライフっぽいことをやっていたんです。最近は『お金のいらない生活』を口にしていたのですが、ただ、その中身は、執筆や大工やマッサージといった自分の特技を提供して、見返りに寄付してもらうということで、それなら普通の経済活動とあまり変わらないんですよ。軽トラックを改造した小屋での生活をネット上でアピールしていたときは、160万円以上の寄付を集めていて、実際にはしっかりお金に頼ってたんです」(前出編集者)
編集者がこうした話をしたところ、テレビ側の担当者は「もう少しエコライフを強調した感じにできないか」という打診してきたという。
「でも、新井さんはちょっと気難しいところがあるので、ヘタに演出をさせたりしたら、あとでそこをネットで悪く言われかねない。揉めごとになるのは嫌だから、私は『それでもやるなら直接、コンタクトを取ってくれ』と、引き合わせなかったんです。新井さんは自分のやることにもっともらしい理屈をつけるのが得意で、そこはウンチクを語るルポライターに向いていたと思いますが、まさかひき逃げしてまで自分の理屈を言っているとは……」(同)
新井容疑者は警察に対して「人間らしきものにぶつかった認識がありましたが、動揺して事故の申告ができなかった」と供述していたとされる。
「あの人の性格だったら、人間にぶつかっても“人間らしきもの”とか、いかにも言いそうなんですよ……」と編集者。
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