22歳の天才ハッカーの正体は……1年間風呂にも入らない、引きこもり「汚女」だった!
#中国 #東アジアニュース
中国人ハッカーというと、政府の主導によって組織された集団で、アメリカなど先進国の政府機関や企業に対してサイバー攻撃を仕掛けたり、機密情報を盗んだりというイメージが強い。サイバーワールドを縦横無尽に駆け巡る頭脳集団を想像しがちだが……。実際には、そんなカッコいい世界に生きているハッカーばかりとは限らないようだ。
香港ネットメディア「東網」(2月8日付)などによると、広東省肇慶市で、22歳の女が逮捕された。容疑はクレジットカード詐欺。女はまだ若いにもかかわらず、その世界では名を知られた人物で、警察が彼女の自宅を家宅捜索して押収したパソコンの中には、50万件以上に及ぶ銀行カードやクレジットカードのデータが入っていたという。
女は以前、インターネット金融関連の会社で働いていたが、その後、銀行カードのデータを盗む犯罪者グループの仲間に加わった。そしてハッカー技術を独学で学び、さまざまなサイトに侵入しては、個人情報や銀行カードのデータなどをハッキングし、それを転売していた。肇慶市の警察は3カ月以上に及ぶ内偵の末、昨年12月末に女を逮捕することに成功した。
これだけなら普通のインターネット犯罪ということで終わっていたところだが、捜査員が異常を感じたのは、女の部屋に踏み込んだ時だった。「そこで目にした光景は、異様なものでした」と、逮捕に関わった捜査員はマスコミの取材に答えている。
なんと女の部屋は汚れ放題の劣悪な環境で、まるでゴミだめのようだったという。床には汚れた衣服が山積み、、弁当の容器や清涼飲料水の缶があちこちに転がっていた。
異様だったのは、それだけではない。長い髪の毛はグチャグチャに絡まり合い、体からはひどい汚臭が漂っていた。捜査員が女を強制連行するために腕を引っ張ったところ、垢の塊がボロボロと剥がれ落ちたほどだった。
女は毎日20時間以上もパソコンの前に座ってハッキングをし、眠くなったらイスに座ったまま寝るという生活を続けていたという。すでに1年以上にわたって風呂にも入らず、外出することもなかったのだ。そのため、逮捕された時、40代以上の中年女性のように見えたという。
1年間のハッカー行為で女がどれだけ稼いだのかはわからないが、それにより失ったものも大きいことは間違いない。
(文=佐久間賢三)
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