『山田孝之のカンヌ映画祭』第6話 “カンヌの申し子”河瀬直美監督が山田孝之をフルボッコに……
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俳優・山田孝之がプロデューサーとなり、突如「カンヌ映画祭」でパルムドール賞を獲りたいと言い出した。監督に山下敦弘、主演の猟奇殺人鬼役にまさかの芦田愛菜を配置した映画のタイトルは『穢の森』。その制作の裏側を追うドキュメンタリーのようなドキュメンタリーじゃないような番組としてこの企画は始まった。
映画の製作資金を調達するための「パイロットフィルム」と呼ばれる、ごく短めな映像を撮ったものの、映画会社や企業には出資を断られ、結局、山田の大ファンだという社長(ガールズバーなど経営)に山田自らTwitterで接触、山田の「サインと写真」で、まんまと予算(1億円/とりあえず2,000万円)調達に成功。その金でカンヌに出かけ、エビを食ったり記念写真を撮ったり「カンヌTシャツ」買ったりと浮かれつつも、映画祭事務局の関係者にパイロットフィルムを渡すことに成功した。
今回はそのフランスでいろいろな映画人たちに話を聞くところから始まるが、最後に強敵が立ちはだかる。「第6話 山田孝之 フランスの映画人と会う」を振り返る。
山田らがフランスの映画関係者にカンヌや映画について聞く前半は、もはやフェイクでもなんでもない、本物のドキュメンタリー。なんたって、ほぼフランス語に日本語字幕で、山田らの発言はかなり抑えられ、もはや、いることすら忘れてしまうほど。日本語がほぼ聞こえない状態は、単館でフランス映画を観ている気持ちにさせられる。
この番組の自体の監督である松江哲明(もう一人の監督は山下)は自身のTwitterで、普段の何倍もの素材を詰め込んだことに触れ、今回の編集の苦労をにじませている。
■ギョーム・ブラック(フランスで最も期待される若手映画監督)
・カンヌを獲れる偉大な映画を撮らないとダメだと話すが、今まで一本も映画を撮れていない友人の話。(今の山田を示唆?)
・自分ならカンヌを下見したりパイロットフィルム(以下PF)を作ったりせず脚本を書き、早く俳優に会うと、もっともな意見。
・カンヌで選ばれたいならフィルムで撮った方が有利。
・撮りたい場所と俳優が見つかれば映画はできたも同然。
■オレリー・ゴデ(ロカルノ国際映画祭プログラマー)
・山田らのパイロットフィルムを観て、「カンヌ」には向かないと、「ロカルノ」に向いていると。「ロカルノ」は変わった作品が好きらしい。
・カンヌでは「お祭り騒ぎ」で良作が埋もれる危険性もあると指摘。
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