「AKB48凋落」の烙印を覆せ! 結成12年のAKB48の新境地『豆腐プロレス』
#豆腐プロレス
21日、ドラマ『豆腐プロレス』(テレビ朝日系)が始まった。AKB48グループのメンバーが、劇中でプロレスに挑戦するということで話題のドラマ。
秋元康が企画や原作、監修などを行い、AKB48グループのメンバーが主要登場人物のほとんどを占める。このようなかたちのドラマはいままでもいくつか制作されてきた。特に『マジすか学園』シリーズ(テレビ東京ほか)はファンの間でも評価が高く、多くの新規のファンを呼び込み彼女たちがブレイクするきっかけとなった作品でもある。つい1月15日まで放送されていた日本テレビの『キャバすか学園』もまた、この『マジすか学園』の世界観を継承したドラマで、高校の経営危機を立て直すために、生徒たちがキャバクラ嬢に挑戦するというものだった。深夜の時間帯ということもあり、視聴率こそ振るわなかったが、メンバーのセクシーな衣装が話題になり、内容もとても素晴らしかった。
秋元は 『豆腐プロレス』というタイトルの由来について、「アイドルは、プロレスである」と述べたあとで、「プロレスの真剣勝負を、“セメント”と言う。メンバーの気持ちは“セメント”だが、所詮、アイドルだ」「 だから、気持ちは“セメント”、実際は、“柔(やわ)なもの”という意味を込めて」としている。
『マジすか学園』では、開始冒頭「【お断り】このドラマは、学芸会の延長であり、登場人物の一部にお見苦しい(?)演技がございますが、暖かく見守ってご覧いただければ幸いです」というテロップが表示されるが、それと似たようなものだろうか。アイドルのヘタなりの一生懸命さを演出する秋元の手腕は、今回も変わらないらしい。
主人公の宮脇咲良(役名同じ)は、豆腐屋とプロレス道場を運営する元プロレスラーの父・ウロボロス洋平(菅原大吉)と暮らしている。「豆腐とプロレスのない世界に行きたい」と友人の向井地美音(役名同じ)に愚痴をこぼす毎日だが、突然父は倒れ、そのまま死んでしまう。
悲しみのさなか、追い打ちをかけるように宮脇のもとに、矢崎英一郎(渡辺いっけい)がやってきて、宮脇の家を売ろうとする。宮脇の家は、ウロボロス洋平が矢崎から借りた物件だったのだ。宮脇は家を守るため、プロレスをやることを決意する。
というところまでが第1話のあらすじ。物語に大きな動きはなく、まだ肝心のプロレスシーンも、冒頭と中盤にごくわずかにあった程度である。
第1話では、出演したメンバーたちがドラマをオンタイムで実況しながら、「SHOW ROOM」の配信を行い、Twitterでは「豆腐プロレス」のワードがトレンド入りした。
しかし、2015年末にシングル「唇にBe My Baby」(キングレコード)の初動が久々に100万枚に届かなかった頃から“AKB48凋落”などと言われることも増えてきた。公式ライバルの乃木坂46が「サヨナラの意味」(N46Div.)で、ついに初の累計ミリオンヒットを達成して活気づいているだけに、その凋落ぶりは顕著に見えてしまう。
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