女教師が小学生のケツを全力キック! 教育現場で体罰がエスカレートするワケ
#中国 #東アジアニュース
つい先日、中国の学校で男性教師による女子生徒への強制わいせつ行為や強姦事件が続発していることをお伝えしたばかりだが(参照記事)、それ以外にも、子どもたちが教師による暴力を受ける事件が多発している。
10月末、陜西省延安市にある小学校で、女性教師が生徒たちに体罰を与えていたことがわかった。報道によると、10名ほどの生徒が宿題を終わらせてこなかったため、女性教師は雨が降っているにもかかわらず、その生徒たちを外に立たせて教科書を読ませ、その後ろから何度も蹴りを入れていたという。
この模様が何者かによって撮影されており、マスコミが公開すると、同市の共産党中央宣伝部は体罰が事実であることを認め、学校側は女性教師を3カ月の謹慎処分にしたという。
このニュースを見たネット民からは、「こんな教師に、子どもを教える資格はない」「すぐにクビにするべきだ」「蹴りを入れるなんて、生徒たちのことをまったく尊重していない」などと、女性教師を非難する声が上がっている。
一方で、「悪いのは宿題をやってこなかった生徒。この程度の体罰は問題ない」「少しくらいの体罰がないと、今の子どもたちは甘やかされすぎていて、ワガママになるだけ」などといった、体罰に肯定的な意見も出ている。
中国の学校では生徒への体罰は頻繁に行われているようで、9月半ばには甘粛省の農村にある小学校で、同じく宿題をやってこなかった生徒たちに対して教師が尻を叩くという体罰を行い、女子生徒の尻には大きな青あざが残るという事件が起こっている。
中国で学習塾の教壇に立つ日本人教師は、現地の教育事情について、このように語る。
「中国の学校は、先生の言うことをひたすら暗記する詰め込み教育で、生徒の創造性育成というものをまったく考えていない。教師にとっても、生徒をいい学校に合格させることが自分の昇格につながるため、自分の言うことを聞かずに宿題をやってこない生徒に対して怒りを覚え、暴力を振るってしまうのだと思われます。富裕層が自分たちの子どもを海外の学校に留学させたり、インターナショナル・スクールに通わせようとするのは、こういった事情もあるのでは?」
子どもへの教育は国づくりの基本。反日教育ばかりやっていないで、もっと根本的なことに教育のエネルギーを費やしたほうがいいのではないかと思うのだが……。
(文=佐久間賢三)
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