“貧困ニッポン”を嘲笑する記事のはずが……中国人が日本のホームレスに驚嘆のワケ
#中国 #東アジアニュース
貧困女子や貧困老人なる言葉が次々と登場し、日本人の貧困化が問題となる中、ついに中国メディアも注目し始めたようだ。ニュースサイト「易網財経」(6月14日付)は「知られざる日本貧困層の生活」と題し、貧困に陥る日本人の姿を写真付きで紹介している。
記事では「失われた20年」で日本人の給料が一向に増えず、貧困層が拡大しているとし、2012年に厚生労働省が発表した相対的貧困率16.1%、子どもの貧困率16.3%という数字を引き合いに出し、「日本には意外な一面がある」と解説している。
また、具体的な貧困層のプロフィールも紹介。2つの仕事を掛け持ちし、17歳の子どもを育てる年収わずか190万円の51歳のシングルマザーや、カプセルホテルで寝泊りしながら職探しをする45歳の男性のストーリーを掲載している。<カプセルホテルは日本経済が隆盛を極めていた頃の象徴で、残業や接待で終電を逃したサラリーマンが利用する場所だったが、いまや住む場所のなくなった者が集う宿と化した>と、皮肉たっぷりの書きようだ。
一方、記事ではホームレスの生活にも焦点を当てているが、路上の荷物を律義にビニールシートで包んだり、ゴミを分別する行動に驚きを隠せなかったようで、「日本ではホームレスもメンツにこだわり、ゴミを分別するマナーを持ち合わせている」と締めくくっている。
中国は今では経済的に日本に追いつき、物価水準や中間層の給与は日本と同等のレベルに達している。この記事に、さぞかし中国人から憐憫の声が上がるかと思いきや、コメント欄やSNSでは違った反応が多く見られた。
「日本人ホームレスの道徳意識を、誰か中国の金持ちに教えてやれ」
「クソみたいな記事だな。日本に、本当の貧困層などいない」
「年収190万円で貧困層だと! ふざけんな」
「ホームレスは靴を置いたまま寝てる。盗まれないなんてすごい」
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