ボウリング場、カジノに買春マッサージ店まで! 米国人旅行者に渡航禁止令も、北朝鮮ホテルは意外と快適?
2016/06/10 14:00
#北朝鮮 #東アジアニュース
羊角島ホテル
北朝鮮による米国人旅行者の拘束が相次ぎ、米国務省は5月に異例の渡航禁止令を出した。
北朝鮮の裁判所は1月、米国の男子大学生が平壌の羊角島(ヤンガクド)ホテルで、こっそり政治スローガンが書かれた横断幕を持ち出そうとしたのを「敵対行為」とし、15年の教化刑を言い渡した。また4月には、韓国系米国人の60代男性が「国家転覆陰謀行為とスパイ行為を強行した」として10年の労働教化刑を言い渡されている。当局は男性が、北東部にある経済特区羅先(ラソン)で元軍人から、核関連の機密をUSBメモリーで受け取っていたと主張している。
羊角ホテルロビー
そんなこんなで、米国務省は5月、過去10年間に少なくとも14人が拘束されたとして、北への渡航禁止令を発表。許可されていない場所での写真撮影、聖書など宗教関係の出版物持ち込み、パソコンのデータ、エロ本の持参などが「体制転覆」「スパイ罪」の口実になり得ると、ホームページに列挙して警告している。
訪朝する日本人にも、同様のリスクはある。だが、観光目的で訪朝を繰り返す北マニアの40代男性は「案内員(ガイド兼監視役)の指示に従い、無断外出をしなければ安全だ。拘束された米国人らは、北朝鮮観光のイロハを知らないビギナーだよ」と話す。
安全な北朝鮮ライフを過ごすため、男性は携帯電話やパソコンといったデータが蓄積される機器は、一切持ち込まないという。また「検査されることはめったにないが、別に日本の雑誌や書籍は念のため持ち込まない。読書したくなったら、ホテルに併設されている本屋で、共和国(北朝鮮)の出版物を買って読むようにしている」(同)という。
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