移籍金8億円! ハノーファーから移籍確実の“降格請負人”清武弘嗣はどこへゆく……?
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佳境を迎えた欧州各国のサッカーリーグでは優勝チームが次々と決まり、興味の焦点はストーブリーグに移りつつある。とりわけ今季は、スウェーデン代表FWのズラタン・イブラヒモヴィッチ(パリ・サンジェルマン=仏)がクラブとの契約を更改せず、新天地を求めることもあるせいか、ワールドクラスのFWの玉突き移動が予想され、移籍市場は激化の様相を呈している。そんな中、わが日本代表MFの清武弘嗣(ハノーファー96=独)も、その去就が注目されている。
清武が所属するハノーファーはブンデスリーガ2部降格が決定しており、多くの主力選手を手放さなければならなくなるため、移籍が予想される清武にも多くのクラブが関心を寄せているというのだ。清武の移籍金は8億円とのことだが、VfBシュツットガルトや1.FCケルンなどのドイツのクラブのほか、複数のイングランドのクラブも清武の獲得に乗り出すという報道も出ている。しかし、「ちょっと過大評価されているのでは」と疑問を呈するのはサッカー雑誌編集者。
「ハノーファー2年目の清武は今季、背番号10のエースナンバーを背負い、エースとしての働きが期待されましたが、代表の合宿や試合で負ったケガのためにリーグ戦の欠場が相次ぎました。コンディションが整った後半戦ではチームの勝利に貢献しましたが、年間を通じては物足りないシーズンでした。なんといってもエースとして、チームの2部降格を防げなかったわけですからね。実はハノーファーに限らず、清武はこれまで所属したチームを2部に落とした前科のある“降格請負人”でもあるのです」
これまで清武が所属したクラブはハノーファーのほかに、1.FCニュルンベルグ(独)、セレッソ大阪、大分トリニータだが、清武はこのうちニュルンベルグとトリニータの2つのクラブで2部降格を経験している。
「2008年にトリニータのトップチームに昇格した清武は、翌09年にレギュラーに定着しましたが、チームは低迷。結局、2部降格という憂き目に。12年に移籍したニュルンベルグでは、リーグ4位となる10アシストを記録するなど1年目から活躍しましたが、主力として臨んだ2年目はやはりチームが2部降格。もちろん移籍したチームの戦力の問題もあるので、清武だけに降格の責任があるわけではないのでしょうが、結局は能力の高さの割にチームに貢献できていないし、“2年目のジンクス”を払拭できていない。いつも降格争いをしているイメージです。しかも、トリニータでもニュルンベルグでも降格を機に、逃げるように移籍していますからね。今回、ハノーファーでも同じことが繰り返されようとしているわけです」(同)
自身の去就について現時点で明らかにしていない清武だが、日本代表ではイマイチ真価を発揮できていない香川真司(ボルシア・ドルトムント=独)に代わり、トップ下のレギュラー定着が期待されているだけに、残留にするにせよ移籍するにせよ、来季は“降格請負人”というありがたくない汚名を返上してほしいものだ。
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