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日刊サイゾー トップ > 社会 > 政治・経済  > 舛添都知事に“資産ロンダリング”の疑い

「ヤフオク!」で美術品を買い漁る舛添要一都知事に“資産ロンダリング”の疑い

masuzoe0518舛添要一の公式サイト。より

 政治資金を使いネットオークションで美術品を買い漁っている疑いが報じられた東京都の舛添要一知事に、“美術品ロンダリング”のウワサがささやかれている。

 もともと美術品コレクターとして知られる舛添知事は、今回の疑惑追及でも美術品の多数購入を指摘され「海外交流や研究資料のため」と問題意識を見せなかったが、政界からは「80年代から多用されてきた美術品ロンダリングをやっている」というウワサが飛び交い、「隠し資産は10億円以上」と話す者もいる。

 フジテレビの『新報道2001』では5月15日、舛添知事が参院議員だった13年分の政治資金収支報告書にある「資料代」を調査したところ、ネットオークションの「ヤフオク!」で落札された絵画などの美術品が含まれていたと伝えた。

 取引には「ymasuzoe」というIDが使われ、出品者からは舛添知事の自宅に届けたという証言もあった。同IDの取引履歴では137人を相手に絵画や掛け軸、画集など214件の購入があった。これが報じられると、証拠を隠滅するかのように、途端にIDが削除されている。

 ある政界関係者は「政治資金を美術品に置き換えてしまえば、数字に表れない莫大な資産を作ることができるから、マネーロンダリング(資金洗浄)ならぬ美術品ロンダリングと呼んでいる」と、これが政界の裏技ではないかと見ている。

「海外の大物がやっている美術品ロンダリングは、本来動かしにくい巨額の金を美術品に代えて動かしたり、500万円もする高額な絵画を、出来レースのオークションを通じて1万円で落札させるなどして逃がしていくもの。ただ、これはバブル後の日本では希少な高級品の行方が足の付きやすいケースだった。最近はそれに代わって、安めの美術品ロンダリングが生まれているんですよ。政治資金でモノを買って、こっそり私物にしてしまう“モノの横領”です。お金なら数字でバレてしまうところ、モノとして買ってしまえば購入品リストでもない限りその行方は不透明。大物のわりに公開資産の少ない政治家なんかは、金をモノに代えて資産を溜めこんでいます。美術品に詳しい舛添さんがそれを活用しないとは思えませんし、なにより舛添さんの政治資金は税金が原資の政党交付金への依存度が高いだけに厳しい批判を受けるのは当然ですよね」(同)

 実は過去、日本で巨額の美術品ロンダリング疑惑が持ち上がったことがあった。アート市場で取引が活発なスイスの銀行関係者を通じた書類が流出し、筆者はそれを入手したことがある。リストには、日本有数の宗教団体の名前で、巨額の美術品が預けられていることが記されていた。一説には同団体の名誉会長が、宗教団体の非課税措置を受けられなかったモノを逃したかたちだったともいわれたが、あくまで民間組織のやっていることで、それ以上の追及はできないままだった。

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