ヘビメタ風衣装に奇妙なメイクで、珍奇な歌を熱唱! 謎のおじさん・ジャガーさんを直撃
#インタビュー #北村ヂン
1980~90年代にかけて、千葉テレビやテレビ埼玉、テレビ神奈川で放送されていた自主制作番組『ハロー・ジャガー』の、あまりにもアバンギャルドな内容に、一部の好き者たちの間でカルト的な人気を誇っていたジャガーさんだが、最近『月曜から夜ふかし』(日本テレビ系)に登場して、再ブレークを果たしているらしい。
こんな、明らかにデンジャラスなおじさんが普通にテレビに出ているのもヤバイし、それが子どもからお年寄りにまで人気を得ているというのは世も末! 大丈夫か、日本!?
ジャガーさんのビジュアルや歌は見たことがあっても、実際問題どんな人なのか知らない人も多いと思うので、千葉県の本八幡にあるジャガー基地(?)に潜入して、ジャガーさんの正体に迫った。
■ルーツはボブ・ディランやビートルズ!?
――ジャガーさんが一般に認知されたのは、千葉テレビで『ハロー・ジャガー』が放送されてからだと思いますが、その前は何をやっていたんですか?
ジャガーさん ずっとバンドをやっていましたよ。バンド活動をしてて、インディーズで自主制作盤のレコードを出して、それを売るためにテレ東やテレビ神奈川、千葉テレビ、テレビ埼玉とかで、テレビCMを流したんです。
――CMって、相当お金がかかりますよね?
ジャガーさん かかりますよ! だったら、千葉テレビで番組を作ったほうが安いっていう話になって、1985年から番組(『ハロー・ジャガー』)に切り替えたんです。
――番組枠を買い取るのも、それはそれで高そうですけどね。
ジャガーさん でも、スポットCMだと15秒。番組だったら、5分流せますから。
――もちろん、そんなにバンドが儲かっていたわけじゃないですよね?
ジャガーさん 本業が儲かってたんですね。昔は洋服直しからレストラン、美容室、看板製作とか、いろいろやってましたから。でも、今はもう全然ダメよ。
――すごい実業家じゃないですか! ここも持ちビルですもんね。親から引き継いだ会社だったりするんですか?
ジャガーさん いやいや、ひとりで。
――一代でそれだけ儲かったんですね、スゴイ! 本業で儲かった分、バンド活動につぎ込もうという感じで?
ジャガーさん バンドにお金をつぎ込んでましたねぇ~。もちろん、商売にも投資してましたけど。
――バンドが売れたら、相乗効果で商売もさらに繁盛するんじゃないかみたいな思惑も?
ジャガーさん いや、バンドと本業は別ですよね。
――若い頃聴いていた音楽は、どのあたりなんですか?
ジャガーさん ビートルズとか、ボブ・ディランとか、プレスリーとか……そういうのですね。
――王道! ビートルズやボブ・ディランとは、まったく関係ない衣装じゃないですか。
ジャガーさん うーん、関係ないですね(笑)。自分の意思そのままですから、他人のマネをしたわけじゃないし。
――着たい服を着たらこうなった、ということですね。ジャガーさんの「ジャガー」は、ミック・ジャガーから……というわけじゃないんですか?
ジャガーさん 違います。
――あ、そうなんですか?
ジャガーさん まあ、ミック・ジャガーが好きだったから、ジャガーにしようかっていうのはあったんですけど……。
――じゃあ、ミック・ジャガーのジャガーじゃないですか!
ジャガーさん でも、もともとはジャガー星のジャガーですから。
――ああ、そういう設定ありましたね。
ジャガーさん ジャガー星から来たんです!(このへんから設定を思い出したジャガーさん)
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