進化するかみつき男! スアレスの「ファウルにならずに相手を蹴る」方法とは?
#海外 #サッカー
5日に行われたチャンピオンズリーグ1stレグ、バルセロナはホームにアトレティコ・マドリードを迎え、2-1で勝利した。この試合、先制ゴールを決めたアトレティコのフェルナンド・トーレスが、ラフプレーで前半のうちに退場となり、批判の的となっているが、その一方で、バルセロナのルイス・スアレスも“退場になるべき存在”と、現地の放送局で解説を務めた元イングランド代表マイケル・オーエン氏が指摘し、話題となっている。
問題のシーンは、アトレティコDFのファン・フランがボールをクリアするのを、スアレスが邪魔しようと左足を出した場面だ。あろうことかスアレスは、間に合わなかった左足を軸足にして、右足でファン・フランの股間を思いきり蹴りあげてしまう。普通なら明らかな暴力行為でレッドカードを与えられるところだが、痛がるファン・フランをスアレスがすぐさま抱きかかえ、倒れ込ませないようにしたことによって、審判団はこれを見逃してしまう。一見、ハグしながら謝罪しているようにも見えるが、明らかに事を荒立てないために倒れさせなかっただけだと、オーエン氏は解説している。
「スアレスといえば、ブラジルW杯でのイタリアのキエッリーニへの噛みつき事件を思い浮かべる人が多いと思います。しかし、実はそれ以外にも二度ほど噛みつき事件を起こしています。他にも、相手サポーターに中指を立てたり、相手選手にパンチしたりと、ピッチ上で数えきれないほどの事件を起こしていて、感情の歯止めが利かないタイプだと思われていました。しかし、今回の股間キックは少し様子が違うみたいですね。今回は、カッとなって相手を蹴ってしまった直後に、すぐさまその場を丸く収めようとしました。カードをもらわないための作戦とはいえ、冷静になったんです。悪童が、狂気と冷静さを両立させ、さらに悪い方向に成長を遂げた瞬間といえるでしょうね。試合を観ていたファンからは『追加制裁を与えろ』『ついにカードをもらわずに人様を蹴る術を見に付けたか』『奴はストレスの発散方法を心得ている』など、さまざまな声が聞こえてきます」(スポーツライター)
実力だけならメッシにも引けを取らないといわれているスアレス。事実、この股間キックの後に2ゴールを決め、チームを逆転に導いている。来年で30歳になるスアレスだが、ちゃんとした大人になり、子どもたちの見本になるような真のスーパースターになれる日は来るのだろうか?
(文=沢野奈津夫)
サイゾー人気記事ランキングすべて見る
イチオシ記事