何を選び、どこに集中させていくか――「週刊新潮」60周年の功績と、週刊誌の未来
#週刊誌 #元木昌彦 #週刊誌スクープ大賞
今週の注目記事・第1位
「自民党目玉候補 今井絵理子 同棲相手は『女子中学生をフーゾク店』で逮捕されていた」(「週刊ポスト」3/4号)
第2位
「清原和博と逮捕前まで一緒 ハーフ美女(22)父が仰天告白」(「週刊文春」2/25号)
第3位
「桂文枝<三枝改メ>との『20年不倫』を美人歌手が激白!」(「フライデー」3/4号)
第4位
「永田町の黒幕を埋めた『死刑囚』の告白<第1回>」(「週刊新潮」2/25号)
第5位
「元少年Aを直撃!『命がけで来てんだろ? お前、顔覚えたぞ!』」(「週刊文春」2/25号)
第6位
「マイナス金利『預金封鎖』に備えよ」(「週刊現代」3/5号)
第7位
「元ミス・インターナショナルを支援した安倍昭恵[首相夫人]の責任」(「週刊ポスト」3/4号)
第8位
「血縁者が困惑する『高倉健』相続人養女の排斥主義」(「週刊新潮」2/25号)
第9位
「『ゲス不倫』辞職議員<宮崎謙介(35)>に『二重婚約』疑惑」(「週刊文春」2/25号)
第10位
「『不倫調査探偵との不倫』を本人に暴露された行列弁護士丸山参院議員」(「週刊ポスト」3/4号)
「佐藤ゆかり[衆院議員]と自民幹部の泥仕合」(同)
第11位
「『全身がんだらけ』の樹木希林はそれでもなぜ元気なのか?」(「週刊ポスト」3/4号)
【巻末付録】現代とポストのSEX記事の勝者はどっちだ!
今週はポストが元気だ。現代と違ってヘアヌードグラビアに力を入れず、その分を情報収集や取材に費やし、「選択と集中」したためではないかと、私は思っている。
スクープは文春という、文春一人勝ち状態を脱して生き残るためには、少ない取材費の中から週刊誌の原点である、何を選び、どこに集中させていくかがこれからもっと大事になってくるはずだ。
まずは樹木希林が全身がんなのに、元気でいる理由に迫ったポストの記事。樹木は、2004年夏に乳がんが発覚し、05年1月に右乳房全摘出手術を受けたが、07年に再発。放射線治療を受けたものの、09年には副腎や脊髄にも転移が見つかっている。
樹木が07年から治療を受けてきたのは、鹿児島にあるUMSオンコロジークリニックというところだという。
「四次元ピンポイント照射の機械は全国に数台ありますが、同クリニックでは院長の植松稔氏が開発した独自の機械を使っています。患者をベッドに固定したままベッドをスライドさせて放射線を照射するもので、呼吸などによる“ズレ”がないため、狙ったがん細胞に強力な放射線を当てられる」(医療ジャーナリストの田辺功氏)
ただし健康保険が効かない自由診療のため、治療費は200~300万円ほどかかるという。
クリニックのホームページで、植松院長は次のように書いているそうだ。
「一つだけ確かなことがあります。それは、進行がんや、転移がんを確実に治す方法などこの世にはどこにもないのに、現実には治る人と治らない人にはっきりと分かれるということです。そして治った人、病気を克服した人は、ほぼ全員が無理ない形で医療の力を利用しながらも、最終的には自分の力で病気を克服しているということです。(中略)自分の身体の力でがん細胞と闘う免疫細胞にしっかりとスイッチが入ったということを示しています」
病は気からというのは、がんにでもいえるということのようだ。それと、ストレスをためないことだろうが、実際がんにかかると平常心ではいられないと思うのだが。樹木とて、眠れない日はあるのだろう。
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