CGじゃない! キアヌ・リーブス主演の名作が、超絶スタントてんこ盛りで新登場!『X-ミッション』
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今週取り上げる最新映画は、エクストリームスポーツのリアルな過激スタントをストーリーに組み込んだクライムアクションと、米沿岸警備隊史上最も勇敢な救出ミッションを描くスペクタクル活劇。いずれも最先端の3D映像により、アクションシーンの体感度を高めているのがポイントだ。
『X-ミッション』(2月20日公開、2D/3D上映)は、キアヌ・リーブスが主演した1991年の名作『ハートブルー』をリメイクしたサスペンスアクション。元アスリートのFBI捜査官ユタは、謎のエクストリームスポーツ集団による連続強盗事件を追い、カリスマ的アスリートのボーディが率いるグループに潜入する。信念を持ち命懸けのトライアルに挑むメンバーたちと行動を共にするうち、ユタとボーディとの間に友情と信頼が芽生えてゆく。
20メートルを超す大波でのサーフィン、ウイングスーツによる超高速滑空、急峻な雪山でのスノーボード、超難所を攻めるモトクロスやロッククライミングなど、本物のトップアスリートたちが敢行したスタントを、CGを使わずに撮影した点が本作最大の売り。『ワイルド・スピード』(2001)で撮影監督を務め、長編監督作としては2作目となるエリクソン・コアは、アスリートたちの高速パフォーマンスに併走するカメラワークと3D映像で、雄厳な自然に対峙するエクストリームスポーツを疑似体験させてくれる。キアヌ主演のオリジナルに比べるとドラマ要素が弱いものの、超絶スタントの興奮と爽快感を味わいたいならオススメだ。
『ザ・ブリザード』(2月27日公開、2D/3D上映)は、真冬の米東海岸沖で実際に起きた海難事故を題材に、『スター・トレック』シリーズのクリス・パイン主演で映画化したディザスターアクション。1952年2月、マサチューセッツ州沖を史上最大級の暴風雪が襲い、大型タンカーのペンドルトン号が真っ二つに裂けてしまう。機関士のシーバート(ケイシー・アフレック)ら32人が沈没を防ごうと懸命に作業している頃、沿岸警備隊も事故を察知。若き救助隊員バーニー(パイン)ら4人は、定員12名の小型救助艇で荒海へ乗り出し、決死の救出に挑む。
救助に向かう側のパインと遭難タンカーで指揮するアフレックが、極限状況下で冷静な判断力と勇気を保ち続けるプロフェッショナルをそれぞれ熱演。『ミリオンダラー・アーム』(14年)のクレイグ・ギレスピー監督は、造船所跡に作られた巨大タンクに水を張っての実写撮影と、CG映像を巧みに融合させ、荒れ狂う洋上での救出劇をダイナミックに描き上げた。3D上映で観賞すると、荒波が迫り来る様子や巨大タンカー内での奮闘ぶりをリアルに体感でき、奇跡の救出劇が一層感動的に映るはずだ。
(文=映画.com編集スタッフ・高森郁哉)
『X-ミッション』作品情報
<http://eiga.com/movie/81637/>
『ザ・ブリザード』作品情報
<http://eiga.com/movie/83445/>
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