いったいなぜ……? 中国の病院に100人以上のマフィアが襲来!
2016/02/20 18:00
#中国 #東アジアニュース
病院の待合室で麻雀をする地元のマフィアのメンバー
病院の待合室にマフィアが押し寄せ、診療妨害をするという事件が河南省鄭州市の病院で発生した。事件の背後には、意外なトラブルがあったという。「鄭州晩報」(2月11日付)などが報じた。
昨年12月から今年の1月にかけ、鄭州市内にある美信病院に100人を超える地元マフィアのメンバーが次々に訪れ、院内に飾ってある絵画を破いたり、葬儀用の花輪を院内に置いたりと嫌がらせ行為を繰り返していた。さらに、病院にやってきた患者を追い払ったり、待合室を占領して麻雀をするなど、嫌がらせ行為はどんどんとエスカレートしていったという。
病院の入り口で弔花を飾り、居座るマフィアのメンバー
同記事によると、なんと原因は「遺産相続トラブル」。院長とその親族の間で遺産をめぐり、モメていたというのだ。3年前、院長とその実弟はそれぞれ3,000万元(約5億4,000万円)を共同出資して、貿易会社を買収する計画を立てていた。ところが実弟が急死し、計画は頓挫してしまった。そこで実弟の妻は院長に対し出資金の返還を迫ったが、まったく相手にされず、なんと院長は誘拐事件を自作自演して姿をくらましたのだ。
そこでまず、この妻が頼ったのが、地元司法局に勤務する実妹の夫だった。義理の姉の依頼を受け、義弟は早速、院長の身辺調査を開始。すると、院長は国内外に不動産など多くの資産を所有していることや、愛人との間に私生児まで存在していることが判明した。資産があるにもかかわらず資金の返還を拒み、雲隠れしたまま姿を現さない院長に対して、義理の弟は地元マフィアに病院で嫌がらせをするよう依頼したというわけだ。
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