関係者が内情暴露! 韓国芸能界で暗躍する売春ブローカーたち「芸能人の卵が自ら接触するケースも……」
#韓国 #東アジアニュース #河鐘基
2月13日、韓国で放送されたテレビ番組『それが知りたい』(SBS)が、大きな波紋を呼んでいる。同番組は韓国の社会問題を追跡するドキュメンタリーで、この日のテーマは「韓国芸能界で暗躍する売春ブローカー」だった。
先日、韓国ではガールズグループ「TAHITI」のメンバー・ジスが、売春ブローカーから勧誘を受けたとネット上で暴露し、炎上騒ぎになったばかり(参照記事)。これまでも、韓国芸能界と性の問題はたびたび取り沙汰されてきたが、今回はテレビ局が本気で“メス”を入れた形だ。
番組にはまず、実際にブローカーからあっせんを受けたという男性が登場。ブローカーとの会話を収めた音声データを公開した。そこには、女性芸能人を商品のように扱う、生々しい会話が記録されていた。
男性「○○は一晩、1,000~1,200ウォン(100~120万円)くらいだと聞いている。合ってるか?」
ブローカー「そうですね、大体そのくらいだと思います。」
男性「有名芸能人○○は、6カ月契約でいくらくらいするんだ?」
ブローカー「4万5,000ウォンくらいです」
男性「じゃあ○○は?」
ブローカー「私が把握している限りでは、1カ月で1万ウォンくらいもらっていたそうです」
その後も似たような会話が延々と続く。情報提供者の安全確保のために、登場人物の名前は伏せられていたものの、取材したSBS側は、売春をしている女性芸能人がかなりの大物であることを示唆していた。
さらに、女性芸能人やアイドルを管理する芸能事務所のマネジャーにも直撃。彼らは口裏を合わせたように「何も知らない」「自分たちが知らないところで起きていること」と語ったが、真相は定かではない。ただ、あるマネジャーは「そのような売春の実態があり、女性たちを買い漁る権力者やスポンサーが存在するという話はよく耳にする」と告白。「僕らにとっても、そのような人たちは敵です」と、声を荒らげていた。
実際に、スポンサーの提案を受けた女性たちも数人登場した。ブローカーが彼女たちに紹介するとした相手は、大企業の社長の息子や、某大手企業の会長などなど。中には、ブローカーから「乱交パーティー」の勧誘や、「すぐに裸になれないようでは、芸能界を渡っていけない。君は、そこで脱落だ」などの言葉を浴びせられたという証言も出てきた。
なお今回の番組では、SBSの女性記者がブローカーに接触するという場面も放送された。ブローカーを自称する男性が「背は何センチ?」「バストサイズは?」「仕事は何しているの?」など慣れた口調で質問を投げかける様子が記録されていた。まるで、風俗店の店長である。中には少し変わった質問もあった。それは「君はNAVERで検索したら出てくる?」というもの。NAVERは韓国最大のポータルサイトだが、そこに写真と名前、経歴が掲載されていれば、売春の値段が跳ね上がるのだそうだ。
女性記者は、もうひとり別のブローカーにも直撃しているが、そのブローカーの言葉はさらに衝撃的だった。
「俺のところに来るのが、どんな子たちだかわかる? ほとんどは、芸能界を目指すタレントの卵たちだ。彼女らは、裕福な人々と知り合いになりたくて、俺を訪ねてくる」
地位も名誉もある大人の男性が、大金をはたいて女性を商品のように扱う状況は、社会的に批判されても仕方がない。一方で、金欲しさに、権力者に近づく接点としてブローカーを利用する女性たちがいるのも事実。いずれにせよ、金がすべてを決める傾向が強い社会の風潮や文化が、ブローカーの存在を生み出しているとも言えなくない。
(取材・文=河鐘基)
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