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得点ランクトップも、C・ロナウドは“弱い者イジメ”? データで見るレアルの本当のエースとは

clonaud0205『MOMENTS――クリスティアーノ・ロナウド自伝』(講談社)

 世界最高のプレーヤーの証であるバロンドールを3度受賞し、年収は100億にも迫るといわれているレアルマドリードのエース、クリスティアーノ・ロナウド。31歳になった今もリーガ・エスパニョーラの得点ランクトップに位置し、好調ぶりをアピールしている。しかし、そんなロナウドに“弱い者イジメ”疑惑が浮上している。

「ロナウドはリーガエスパニョーラとチャンピオンズリーグで得点ランクトップを走り、合わせて30ゴールをあげています。ですが、この得点が“弱い者イジメ”だとデータに出てしまっているんです。リーガでの19得点も、すべて下位チームから奪ったゴールなんですよ。8位エイバルからの1得点が一番上で、他のゴールは全て2ケタ以下の順位のチーム、中でも15位のエスパニョールは2試合で8得点とお得意様になっていますね。チャンピオンズリーグでも、ウクライナのシャフタール、スウェーデンのマルメという超格下の2チームから3点、2点、2点、4点とゴールを荒稼ぎしていますが、肝心の強豪パリサンジェルマンからは、2試合で1得点も奪えていないんですよ」(スポーツライター)


 ロナウドの格下キラーぶりは、これだけではない。同じレアルマドリードのベンゼマと比べて、接戦でのゴール数が少なすぎるというデータも出てしまっている。

「今シーズン、レアルは1点差での勝ち負けと引き分けの試合が12試合あるのですが、そのうちなんとロナウドはわずか1試合でしかゴールを決めていないんです。対するベンゼマは5試合で決めています。接戦での得点はベンゼマの方がはるかに稼げているんです。リーガでの得点ランクもロナウドと1点差の2番手につけていますし、これではどっちがエースだかわからないですよね。もっというとベンゼマはロナウドと違って、チームプレーに徹することもできるので、ゴール以外の貢献度もケタ違いです。現地ではベンゼマを支持するファンの方が多いですよ」(同)

 昨シーズンまでも格下からの“固め取り”が多いイメージはあったが、今シーズンはそれが度を越えているようだ。周りが一流選手しかいないレアルだから得点を奪えているが、もし他のチームだったらこうはいかないだろう。移籍のウワサが絶えないロナウドなだけに、今後の行く末が気になる。
(文=沢野奈津夫)

最終更新:2016/02/05 22:00
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