「逃げたら、地の果てまでも追いかけて殺す」障害者や病気持ちをこき使う、韓国“奴隷労働”の実態
#韓国 #東アジアニュース
日本では“ブラック企業”や“ブラックバイト”がたびたび問題となっているが、韓国の真っ黒な労働環境には、まだまだかなわないといわざるを得ない。
1月20日、アルコール依存症や体に障害を持った人たちを奴隷のように働かせたとして、監禁、虐待、脅迫、詐欺、詐欺未遂、破棄物管理法違反など5つの罪で起訴されていた古物商のパク被告(57)に、判決が下された。
パク被告の手口は実に狡猾で、障害や病気で親族との関わりも切れた住所不定者を探し出すと、「十分な給料と宿泊先を提供する」などの甘い言葉で誘い、タコ部屋に押し込んで強制労働を課すというものだ。こうして集められた労働者たちは、休日や自由もなく、過酷な労働を課せられる。深夜0時から午前6時までタコ部屋からの外出を固く禁止し、世間とのつながりも一切遮断された。「逃げたら、地の果てまでも追いかけて殺す」と脅迫されるばかりか、タコ部屋の出入り口と窓には鉄格子がはめ込まれるという徹底ぶりだ。
また、「十分な給料」として労働者たちに支払われたのは、一日一食分の米と賞味期限切れのおかずに1箱のタバコ、少量のマッコリ(焼酎)だけ。これだけでも十分な人権侵害に値するが、パク被告の悪魔のような所業はほかにもある。この事業を始めて5年の間に、労働者たちを使って、延べ141回の交通事故を故意に起こして4億7,000万ウォン(約4,700万円)の保険金までだまし取っていたのだ。
だが、保険金詐欺に手を出したのは失策だった。高頻度で起こる交通事故を疑った保険会社の社員が警察に通報し、結果的に御用となっている。その際、パク被告は当然だが、10人の労働者たちも保険金詐欺の共犯として逮捕された。
パク被告にはかなり厳しい処罰が予想されたが、実際下されたのは懲役2年6カ月という甘いものだった。
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