「銃を突きつけられたよう」芸能人たちは“SMAP謝罪会見”という巨大事案と、どう向き合ったか
#ジャニーズ #SMAP
18日放送の『SMAP×SMAP』(フジテレビ)の冒頭に差し込まれたSMAP5人そろっての生謝罪会見。ファンのみならず、日本中が固唾を呑んで見守った結果、瞬間最高視聴率は37.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録した。しかし、この会見に漂った不穏な雰囲気や、独立がウワサされていた中居正広、稲垣吾郎、香取慎吾、草なぎ剛の4人の表情、さらには木村拓哉がセンターでリーダー中居が画面向かって左端という立ち位置までもが話題となり、騒動が収束すると思われた今もなお、今後のメンバーの処遇をめぐって日本中が心配している状況である。
ネット上では、この会見の様子がまるで「公開処刑」のようだと話題になり「パワハラやいじめのようで、見ていてつらい」「こんなのテレビで流していいの?」「(ファンに対する謝罪というよりは)事務所の幹部に向かって用意されたものを言わされている感じ」と、この会見を生放送したフジテレビに対しても疑問の声がわきおこっている。事実、19日にはこの放送に疑問を抱いた視聴者からのアクセス過多が原因で、BPO放送倫理・番組向上機構のサーバーがダウン。このように心配する一般視聴者をよそに、芸能人たちの反応はというと、さまざまである。
劇作家やミュージシャンとして活動するケラリーノ・サンドロヴィッチは、自身のTwitter上で「しかし恐ろしい映像だった。背後から銃口突きつけられてるような生気のない表情。あんなもの放送しちゃダメだよ。いろんな意味で。トラウマになる子いるぞ」と苦言を呈した。また、堀江貴文も「あれだね、ある意味日本的な結末だよね。小林幸子パターンもあったはずなのに」とツイート。出る杭は打たれる日本の悪しき芸能界の慣習を批判した。
当然、SMAPと深いつながりのあるといえる事務所の後輩、TOKIOの国分太一は、自身が司会を務める『情報ライブ ビビット』(TBS系)で「よかったですね、と正直言えない部分もあると感じた」と、メンバーの複雑な心境を理解した発言。同じく司会の真矢ミキは「私たち25年間こんなに楽しませてもらったのに、なんで謝るの? と思っちゃった」と、そもそも謝罪をする必要があったのかということに疑問を呈した。
ジャニーズ事務所を辞めて久しい元・光GENJIの諸星和己は、関西の情報番組『ちちんぷいぷい』(MBS)で「なんのお葬式かなと、暗いですよね。謝るのはわかるけど、もっと自由に一人ひとりがやりたいことを、自分を大事にして進んでいってほしい」と、メンバーの将来を気遣った。中居とは番組で共演している華道家の假屋崎省吾は、自身のブログで「これからさぞかし大変なことと思います。でも自分の進むべき道を見失わないで頑張っていただきたい」とメンバーの今後を心配しつつ、激励の言葉を。南海キャンディーズの山里亮太はTBSラジオ『たまむすび』にて「よかったよ。私たちは細かいことはわかりませんけど、SMAPをこれからも見られるならそれでいいよ」「結果だけ見ていきましょうよ。続くSMAPはこれからもある。これでいいじゃない」と、騒動自体を収束させて落ち着こうというメッセージが。
あの会見を見れば、これからのSMAPについて「どうなってしまうんだろう」と考えるのが普通だと思うのだが、そんな中、手放しで喜ぶ芸能人もいる。先日もブログでSMAPに対する熱い思いを吐露していたタレントのミッツ・マングローブは「ホントによかった」とブログを更新。またデヴィ夫人に関してはほかの誰よりも深く、本質に迫った騒動に関する記述がブログに記されている。
「これでジャニーズ王国も安泰、ジャニーさんもやっとお心安めたことでしょう。国民も安堵し、またこれから私も安心してジャニーさんに甘えて舞台を拝見させて頂くことができます」
「メリー喜多川さんを喜ばせてあげましょう。SMAPがこれからも皆さんに夢と希望、勇気を与え続ける存在であることを祈っています。SMAPに大拍手です!!」
と、この先SMAPがしなければならないこととして、「メリー喜多川さんを喜ばせてあげましょう」とまで記してある。デヴィ夫人は、天然なのか確信犯なのか……。またレポーターの井上公造は自身のトークアプリ755にて「5人が揃って生放送に出たということは、間違いなく前進」とし、関係修復の第一歩だとして歓迎している。
フジテレビやジャニーズ事務所へ対する批判の声は日増しに強くなっているようで、20日にはメリー喜多川副社長の解任要求を募る署名サイトまで出現(21日現在、1万1,590人署名後、突如終了)。ひいきの週刊誌やスポーツ紙を使って「メンバーからの(謝罪の)連絡はなかった」「寂しい思いをさせた木村君にも謝る必要があった」と、会見後も言い訳がましくネガティブな情報を流すジャニーズ事務所。ミッツやデヴィ夫が言うように、「これでよかった」とは到底思えない現状である。
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