「笑ってはいけない」で笑いをこらえる芸人が「すっぱい顔」か「口をダラーッ」なのは、なぜ!?
#日本テレビ #テレビ辛口研究所
いまや大みそかの恒例となっている『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』(日本テレビ系)の特別番組「笑ってはいけない」シリーズ。
いつも見るたび不思議に思うのは、「笑ってはいけない」メンバーたちが笑いをこらえる表情が、口をすぼめてすっぱそうな表情をするか、逆に口をダラーッと開けるかのどちらかが多いということだ。
一般的に笑ってはいけない場面では、唇をギュッとかんだり、歯を食いしばったりしそうなものだが、「笑いをこらえる」訓練を重ねてきた彼らは、おそらく経験による無意識で「すっぱい顔」か「口をダラーッ」の表情を選ぶ。
いったいなぜなのか? 心安らげるクリニックとして評判が高い「ゆうメンタルクリニック」総院長で、精神科医のゆうきゆう先生に聞いた。
「口をすぼめる場合、少し口の中の空気を減らすというか、吸って頬を凹ませている状態だと思います。この状態はやってみるとわかるのですが、口は少し縦に開けます。笑うときには目の下の筋肉に力が入り、縮まりますし、口は横に広がるので、そういった筋肉の動きと垂直や逆の方向に力を加えることによって、笑ってしまうのを防いでいるのではないでしょうか」
「すっぱい顔」に見えるのは、笑うときの筋肉の動きと逆方向の動きだったのか……。
では、口を開けるのは?
「口を開けるのも少し似ていて、横に広げるよりは縦に開けていますから、縦の筋肉を使うことで横に広がろうとしている口を少し抑える役目があると思います。フラットな真顔から笑顔になるよりも、少し別の方向に力が加わっているので『笑いそうだけど、笑わなくて済む』という状態をキープしやすいのだと思いますよ」
また、もともと口を開けていると、少しくらい笑ってしまっても目立ちにくいため、カモフラージュの意味もあるのではないか、という推測があった。
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