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じゃまおくんのザオリク的マンガ読み

“ダサイタマ”をメッタ斬り!! 伝説の埼玉ディスマンガ『翔んで埼玉』

51SkQ5eD8fL.jpg『翔んで埼玉』(宝島社)

 皆さんは、埼玉県について、どのような印象をお持ちでしょうか? 僕のようなサラリーマンですと、都心へのアクセスもよく、お手頃な物件がある住みやすい県、という印象です。結構レジャーも充実してますし、ハマっ子神奈川や、ディズニー千葉と比べて気取った感じがしないところも好印象です。

 そんな素晴らしい彩の国・埼玉県にお住まいの皆様に、本日は大変うれしくないマンガをご紹介したいと思います。いや、むしろここから先は読まないほうがいいかもしれません。これを読んでしまったら、あなたは絶望のあまり埼玉県から引っ越してしまいたくなるかもしれない、そんな恐るべき埼玉県の真実を描いた作品『翔んで埼玉』(宝島社)をご紹介しましょう。

『翔んで埼玉』は、もともとは『パタリロ!』を生んだ巨匠、魔夜峰央先生の短編集『やおい君の日常的でない生活』(白泉社)に収録されている作品でした。連載が増え、上京しようと考えていた魔夜先生が、「花とゆめ」(同)の編集長の勧めで新潟県から埼玉県の所沢市に引っ越したところ、それが実は恐ろしいワナで、所沢には編集長と編集部長が住んでおり、精神的に完全に勾留状態だった……という極限のストレスから生まれた作品なのです。なるほど、埼玉でそんなにひどい目に遭ったから、このような作品を。おいたわしや……。

 あまりに過激な内容で、発表当時から賛否を呼んだ本作ですが、昨年11月に『月曜から夜ふかし』(日本テレビ系)で紹介されるや否や、ネット上を中心に話題沸騰。ついには、宝島社より、単行本として復刊されるに至ったのです。

 舞台は、埼玉県民が徹底的に迫害される都市、東京。主人公は、都内の名門校白鵬堂学院に転校してきたアメリカ帰りの美少年、麻実麗(あさみ・れい)。容姿端麗、スポーツ万能の秀才である麗は、学校でも一躍注目の存在になるのですが、実は、本名を西園寺麗といい、所沢生まれで、アメリカに留学後、麻実家の養子になるという徹底的な出身地ロンダリングを経て入学していたのでした。

 しかし、東京での埼玉県民のひどい仕打ちに、麗の所沢出身者としての怒りが爆発。埼玉県民の権利を取り戻すためのレジスタンス、「埼玉県解放連盟」のリーダーとして活動することになるのでした。

 ……さて、ストーリーがざっくりわかったところで、この漫画の肝である、悲惨な埼玉差別ネタをいくつかご紹介していきましょう。

「最近やっと電気が通うようになった、まだテレビは珍しい」
「県知事に年貢を納めている」
「埼玉から東京に行くには通行手形が必要」
「埼玉にタクシーはない、あるのは牛車か馬車のみ」

などなどは、まだ序の口。

「三越は東京都民の行く所だ! 埼玉県民は星友(せいゆう)へ行け!」

 なんと、埼玉県民は三越へ行くのも禁止のようです でも、星友(西友?)はOKって……。

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