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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > 水卜麻美が唯一無二であるワケ
週刊!タレント解体新書 第38回

水卜麻美が唯一無二の女子アナである理由とは? 日テレ『ヒルナンデス!』(12月11日放送)ほかを徹底検証!

81vpaKnlMKL.jpg「Hanako (ハナコ) 2015年2月26日号」(マガジンハウス)

 先日発表されたORICON STYLEによる「第12回好きな女性アナウンサーランキング」で見事首位を獲得したのは、今年も日本テレビの水卜麻美だった。一昨年、昨年から引き続いての3連覇となり、他の追随を許さない。盤石の水卜体制がテレビ界に築かれつつある、といっても過言ではないだろう。

 これまでテレビは、数多くの人気女性アナウンサーを輩出してきたわけだが、水卜の特殊性は技術や容姿だけではなく、そのキャラクターの強さにある。一言でいえば、よく食べる人。そのキャラクターが、彼女の魅力だ。これほどまでにキャラクター性に特化した女性アナウンサーは過去にはいなかったし、言ってみれば水卜とは女性アナウンサーというカテゴリーよりも、むしろふなっしーなどのゆるキャラとして、視聴者から求められている。

 そのわかりやすい例が、11月22日に放送された日本テレビ系『笑点』だ。この日は女性アナウンサー大喜利ということで、いつもの『笑点』メンバーと、日本テレビの女性アナウンサーがタッグを組んだ。ここでの水卜の存在は大きい。自分から面白いことを言うというよりも、むしろ面白いネタになることで、『笑点』らしさを生み出していた。

 お題は「秋」に絡めて、「あ」「き」で文章を作ってください、というもの。ここで同僚の女性アナウンサーたちから、水卜は三連続でいじられる。

水卜麻美の口癖として「あー、おなかへった。きつい」(笹崎里菜アナ)
水卜麻美の日常として「明日からダイエット。今日は焼肉食べ放題」(徳島えりかアナ)
水卜麻美のさらなる日常として「明日焼肉なのに、今日も焼肉ですか?」(尾崎里沙アナ)

 このいじりに対して、笑顔で「ばれたー」「そうなんです」「毎日焼肉なんですー」と返す水卜も見事だが、前提として“よく食べる人”という共有の知識があるからこそ、きっちりした笑いが起きる。そもそも出演者のキャラクターに特化するという『笑点』のスタイルとも合致する形で、水卜は自分から攻めるわけではなく、受けに徹することにより、全体としての笑いを生んでいる。

 水卜の魅力は、まさにこの点にある。強いキャラクターは、自分が前に出るためではなく、共演者を生かす。『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)でも、毎週金曜日の有吉弘行との名タッグは見物だ。12月11日の放送では、日本ハムファイターズの大谷翔平選手のプロフィールで、高校時代に体を大きくするためにご飯を1日に13杯食べていた、というエピソードが紹介されるのだが、ここで有吉は、

「水卜さんも、体を大きくするためにご飯をだいぶ食べてらっしゃる」

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