道頓堀1万5,000人アルゼンチン暴動も、実は運がよかった? バルサ好きが、リーベルを応援するのはなぜ?
#サッカー
クラブワールドカップで来日したリバープレートのサポーターおよそ1万5,000人が、大阪で大暴れしている。道頓堀川付近に集まり大騒ぎしたり、数十人でコンビニに押し寄せ酒を万引きしたり、暴行事件を起こしたりとやりたい放題だ。前身のトヨタカップ時代もアルゼンチンのサポーターが来日したことはあったが、その時は欧州王者との一発勝負だったため、今回ほどは集まらなかった。それがクラブワールドカップとなって大会方式が変わり、参加チームが7と試合数も増えたため、サポーターからの注目度が増した。
アルゼンチンのサポーターは世界でも1、2を争う凶暴さが有名で、過去のクラブワールドカップでも南米のサポーターが日本に集結したことはあったが、これほどまでの大騒ぎをしたのは、このリバープレートのサポーターが初めてだろう。しかし、関係者によると「これでも運がよかった」という。その理由は、なぜだろうか?
「リバープレートは、アルゼンチン国内でも中流階級以上のサポーターが多いといわれています。一方、国内最大のライバルであるボカ・ジュニアーズは、労働階級が中心です。凶暴さもサポーターの人数も、ボカ・ジュニアーズの方が断然上なんです。他にも、べレスやサン・ロレンソなどリバープレートのサポーターより凶暴なクラブはたくさんあります。アルゼンチンリーグでは、毎年死者が出ていることを考えると、今回被害を受けた方々には申し訳ないですけど、これでもマシだったといえますね」(スポーツライター)
20日横浜国際総合競技場で行われる決勝戦は、日本でも人気のあるバルセロナと激突するが、地元横浜のファンたちは、なぜかリバープレ―トを応援しているという。
「善戦しながらも準決勝で負けたサンフレッチェには申し訳ないですが、リバープレートが勝ってよかったという面はありますね。もしサンフレッチェが勝っていたら、あの程度の暴動じゃ済まなかったんじゃないですかね。アルゼンチンではマシな方とはいえ、リバープレートのサポーターも何をするかわかりませんから。そのことを危惧して、決勝が行われる横浜住民は『バルサ大好きだけど、リーベルを応援するわ』『メッシ決勝も休んで~』『自衛隊の出動を要請する!』と、震え上がっていますよ」(同)
2002年日韓W杯では、協会や警察の努力もあり、取り立ててサポーターによる大きな事件は起こらなかった。しかし、次に開催したらどうなるかはわからない。2034年以降の誘致計画を進めている日本サッカー協会だが、リスク回避には最大限の注意を払ってもらいたい。
(文=沢野奈津夫)
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