原価は1本10円! 中国キャバクラ「毒ワイン」まん延で、緑色のウンコが……
#中国 #東アジアニュース #中国食品
中国では、KTV(カラオケ付きの個室キャバクラ)などに行くと、サービスとして無料のワインが出されたりする。カラオケボックスも過当競争になっており、このようなサービスで客を引き寄せようとしているわけだ。
しかし、この無料ワイン、実は1本当たりの原価が0.4元(約10円)という、トンデモない粗悪品だったことが判明し、カラオケ好きの人民たちに大きな衝撃を与えている。
吉林省の地元紙「新文化報」(12月9日付)が伝えたところによると、同省吉林市の公安局(警察)がこれから迎えるクリスマスや元旦の宴会シーズンを前に、ニセモノ摘発を目的にKTVやサウナを検査したところ、ある店が客に提供していたワインの仕入れ値が異常に安いことを発見したという。
その仕入れ値は、なんと1本1.5元(約30円)。あまりの安さに疑いを抱いた警察が店のオーナーに話を聞くと、くだんのワインはある男が店に直接届けにきて、しばらくすると空き瓶を回収しに来る。注文をするわけでもないので、連絡先はわからないという。ほかの店でも聞き込みをすると、やはり同じような話が出てきた。
そこで、警察はさらなる調査を開始。夜間、KTVの前に張り込み、怪しい男と車を発見。車による尾行を行い、ついに密造現場を突き止めた。そして中に踏み込むと、製造設備や原材料とともに、ワイン12本入りの箱150個あまりを発見。現場にいた夫婦ら3人を逮捕した。
調べによると、そこで作られていたワインは、乳酸やブドウ味のエッセンス、カラメル、食品添加物などを混ぜ合わせ、最後に水をブレンドして調整してから瓶に詰められていたという。つまり、アルコール分は一切含まれておらず、ワインでもなんでもなかったわけだ。偽ワインが詰められていた瓶にしても、回収していた瓶のほかに、廃品回収業者から購入していたものも使っており、消毒などせず、水ですすいでいただけだった。
その原価が1本当たり0.4元。それを1.5元でKTV店などに卸していたのだが、購入した店側はそれをサービスとして無料で客に提供したり、1本数十元(数百円)で販売していた。犯人はすでに10万元以上(約200万円)を稼いでおり、吉林省内の100軒以上の店に6万超を販売したとみられている。
サイゾー人気記事ランキングすべて見る
イチオシ記事