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ほぼ虐待!? 少年野球監督が“フルチンランニング”強要  「野球のまち」徳島県・阿南市で起きた皮肉

yakyuu.jpg野球のまち阿南公式サイト

 徳島県阿南市の少年野球チームで先月、40歳代の男性監督が、練習中にミスをした小学3~5年の選手に、「罰」として全裸でランニングをさせていたことがわかった。

 監督は保護者や関係者の苦情を受け、監督を辞任した。わが子が「フルチン」でランニングをさせられたとすれば、保護者としても黙っていられるわけがない。「軽率だった」と語った監督の言葉の通り、あまりにも考えなしな行動であったことは間違いない。

 ただ、問題は監督の辞任だけではおさまらない模様。なぜなら、今回の事件が起こってしまったこの阿南市、なんと「野球のまち」としての特徴を市として打ち出していたのだ。

「阿南市は明治から中学野球部が創設されており、少年野球や中高年層のチームまで、市だけで90近いチームのある野球の盛んな街なのです。市役所には『野球のまち推進課』も設けられており、本気で野球での地域活性に取り組んでいます。そんな阿南市での少年野球の不祥事ですから、インパクトは大きい。この取り組みを進める市のみなさんからしたら『勘弁してよ』といったところではないでしょうか」(記者)

 高校野球においては、かつては池田高校、現在でも鳴門工業や鳴門高校など全国でもめずらしい「公立中心」の勢力図の徳島県。野球に対する熱意の強い県なのかもしれないが、その中でも阿南市は、特に野球に力を入れていた自治体ということか。その中での下品すぎるな不祥事は、確かにバツが悪い。

 まあ、野球関連の不祥事というのは枚挙に暇がない。高校野球の選手でいえば、のぞきや窃盗にいじめ、喫煙に飲酒などの不祥事などは毎年必ずといっていいほど報道されるし、さしてめずらしくはないのが現状だ。ただ、こと指導者に関していえば、「暴力」や今回のような「虐待まがい」の行為が多い。

 9月には、愛媛県の済美高校でのコーチの暴力で部員が退部届けを出したことが明るみになり、コーチが謹慎処分に。山口県の柳井商工の監督は、部員への暴力とそれに関する報告の遅れで2年間の謹慎処分。校名は非公表ながら、同僚へのセクハラなど、今年だけでもかなりの数の指導者の不祥事が取りざたされ、処分の対象となっている。

 阿南市の事件は少年野球での不祥事ではあるが、体罰などに対する目が厳しくなった現代社会では、指導者もそれに合わせた行動が必要なのは当然である。ある程度の暴力が許容された、昔の下らない風潮を信じ込んでいるような人間に、もう指導者は務まらないのかもしれない。

最終更新:2015/12/07 23:00
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