元日本代表FW高原直泰の新クラブ沖縄SV立ち上げは、命に関わる? 沖縄との“最悪の相性”とは
#サッカー #Jリーグ
今月1日、今季限りでJ3相模原を退団する元日本代表FW高原直泰(36)が、沖縄県うるま市に新チームを設立することを発表した。クラブ名は「沖縄SV」とし、SVは高原がドイツブンデスリーガで初めて所属したハンブルガーSVから取ったと見られる。サッカー後進県の沖縄とあって、かつてのスーパースター高原がクラブを立ち上げることに県民は歓迎の意を示しているものの、不安要素は尽きないという。
「沖縄は本土から離れているため、どうしても移動での疲労や、遠征費の面で大きな不利を背負うことになります。あのラモス瑠偉が選手兼テクニカルアドバイザーとして所属したかりゆしFCも、わずか10年で解散していますし、今現在J3で戦う琉球FCは、今季選手の大量退団が決まっており、今後はどうなるかわからない状態。高原の沖縄SVも、おそらくは九州リーグからの出発となり、向こう数年間は収益がほとんどないのにもかかわらず、本土への遠征費で大赤字は間違いないです。それなりの勝算があるから立ち上げるのでしょうが、正直いつまで持つかって感じで見てしまいますよね」(スポーツライター)
心配事はそれだけではない。高原は、23歳の勢いがある時期に迎えるはずだった日韓W杯直前に、エコノミー症候群を患い代表落選を経験している。今後も、現役を続行する高原の沖縄での長距離移動についても不安の声は鳴りやまない。
「簡単に言うとエコノミー症候群は、狭い椅子に座ったままの状態が長時間続くと、足の血液の流れが悪くなり静脈の中に血の塊(静脈血栓)ができ、足の痛みや呼吸困難を起こし、最悪の場合死亡する事もある病気ですね。死亡率は10~30%ともいわれ、再発も起こしやすい。さらにエコノミー症候群とは名ばかりで、ビジネス以上のクラスでも発症はします。当の高原本人もビジネスクラスに乗りながら引き起こしてしまいました。なので沖縄でのクラブ立ち上げは、高原にとって最悪の相性と言えます。正直言って、本当に不安ですね」(同)
試合後の疲労した身体での飛行機移動は再発の可能性をさらに高めるという。資金不足が眼に見えている沖縄SVが、試合のたびにファーストクラスを用意することは難しいだろう。沖縄サッカーへの貢献に尽力することは素晴らしいキャリアだが、高原には自身の健康にも気を使ってほしいと切に願う。
(文=沢野奈津夫)
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