「叔父を誘って女性を暴行」15歳連続レイプ魔に、中国で高まる少年法改正論
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9月23日、北京市の裁判所で、10日間で3人の女性が被害に遭った連続強姦・強盗事件について、24歳の男と15歳の少年の両被告にそれぞれ懲役20年と懲役10年とする一審判決が言い渡された。
叔父と甥の関係にある両被告は昨年10月、事前に盗んだ白のフォルクスワーゲンで北京市内のカラオケ店へ向かい、付近を自転車で通ったカラオケ店ホステスの19歳の女性に暴行を加え、無理やり車内へ押し込んだ。女性の持っていた携帯電話を奪った後、別の車で人目のつかない廃屋に女性を連れ込み、手足や目、口をふさいで複数回にわたりレイプした。両被告によると「女性は酔っぱらっており、あまり抵抗されなかったので簡単だった。ワーゲンの窓はフィルムの色が薄くて外から見えるので、自分のワンボックス車と使い分けた」という。
続いてその2日後、2人は市内のあるホテル付近で白タクの運転手を装い、26歳の女性を同様の手口で襲っている。
さらに11月1日には、市内の某団地内で21歳の女性の首を絞めた上、ナイフで脅し「事故を起こしたので1万元(約20万円)振り込んでほしい」と両親にウソの電話をかけさせ、金銭を奪い取ろうとした。口座に母親から5,000元(約10万円)が振り込まれたことを確認し、金が引き出された後、女性はレイプされた。
鬼畜の所業といえるこの事件だが、衝撃的なのは主犯格は15歳の甥だったという点だ。甥は「カラオケにいる女は金を持っているから、盗みに行こう」と叔父を犯行に誘ったという。
しかし裁判所は、少年が未成年であることに鑑み、叔父に強姦罪、強盗、窃盗罪など複数の罪を適用して懲役20年、5年の政治権利剥奪、罰金2万6,000元(約52万円)の支払いを命じた一方、甥には強姦罪と強盗罪のみを適用して、10年の懲役と罰金6,000元(12万円)の支払いを命じるにとどまった。
中国の刑法では、14歳未満の被告は刑事罰に問われず、18歳未満の被告についても情状酌量が適用されることが多い。
しかし今回の判決を受け、ネット上では
「無期懲役が相当だろ。ここまでやっておいて『未成年だから……』とか言っているのも不思議」
「中国の法律は、なんて慈悲深いんだ」
といった批判が集中しており、凶悪化する少年犯罪に対し、法律の改正を求める声も上がっている。
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