欧州チャンピオンズリーグ、奇抜すぎるC・ロナウド対策が話題! マルメが仕掛けた罠とは?
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9月30日にチャンピオンズリーグのグループステージ第2節、マルメ(スウェーデン)対レアル・マドリード(スペイン)が、マルメのホームであるスウェドバンク・シュタディオンで行われた。レアル・マドリードという超格上を相手にマルメが取った、ある“奇策”がファンの間で話題となっている。
「マルメの監督であるオーゲ・ハレイデは、前日の記者会見でクリスティアーノ・ロナウドを封じるための奇策があることを匂わせていました。その内容というのが、ピッチの両タッチラインを消して少し内側にを引き直すというもので、およそ1mほどピッチの横幅を狭くすることでした。サイドでプレーする機会の多いロナウドのスペースをなくすことが目的だったんです。結果は、残念ながらそのロナウドに2ゴールを許し、負けてしまいましたが、絶対的な強者に対してなりふり構わず勝ちに行く姿勢は、多くの人から共感を得ていましたよ。もっとも一部のファンからは『最近のロナウドは、そんなにサイドで活躍しないだろ』『面白いけど、それは昔のロナウド対策では?』という声も上がってましたけどね」(スポーツライター)
パスを主体とするチームがボールを転がりやすくするために、芝を短く刈ったり、水をまいたりというのはよく聞く話だが、今回のようにピッチそのものの広さを変えてしまうというのは珍しい。しかし、ルール上こういった作戦は“アリ”なのだろうか?
「実はサッカーのピッチというのは、決まった広さではないんです。大会によって多少違いますが、縦は90~120メートル、横は45~90メートルの範囲に収まっていればいいんですよ。極端な話、縦90メートル横90メートルの真四角のピッチを作ることだって可能です。ピッチの広さを変えるという作戦は、最近だとロリー・デラップがいたころのストークシティ(イングランド)が有名ですね。デラップお得意の超ロングスローを生かすために、ストークはピッチの幅を常に狭めていました。なので、マルメはちゃんとルールにのっとって試合に取り組んだということになりますね」(スポーツライター)
今回の作戦は失敗に終わったが、クリスティアーノ・ロナウド一人に限らず、明らかな格上の相手チームに対してピッチを狭くすることでスペースをなくし、攻撃しずらくさせることは有効な手段といえる。マルメが行ったこの奇策は、もしかしたら今後、弱小チームのトレンドに成り得るのかもしれない。
(文=沢野奈津夫)
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