歌手注力の和田アキ子は浜田省吾、サザンに続いて復活できる? 関係者「おそらく無理でしょう」
#和田アキ子
和田アキ子(65)が、歌手として再ブレークを果たすことを狙っているようだ。11月18日に7年ぶりにリリースするオリジナルアルバム『WADASOUL』(ユニバーサルミュージック)には、リードトラックとしてm-floのVERBALとのコラボ曲「THE MUSIC feat. VERBAL」や、第57回グラミー賞で4冠を達成した世界的人気歌手、サム・スミスのヒット曲「Stay With Me」のカバーを収録することを発表。9月17日には自らTwitterを始め、楽屋裏の様子などをアップしているほか、9月20日には千葉・袖ケ浦海浜公園で行われた氣志團主催のロックフェスティバル『氣志團万博2015』に出演するなど、特に若年層に向けた話題作りに余念がない。
ここ数年の音楽業界では、ベテランのアーティストがあらためて存在感を示すケースが目立っている。約10年ぶりのアルバム『Journey of a Songwriter ~ 旅するソングライター』(ソニー・ミュージックレーベルズ)が、オリコン週間アルバムランキングで2週連続首位を獲得した浜田省吾や、約10年ぶりの新アルバム『葡萄』(ビクターエンタテインメント)が50万枚を超える大ヒットとなったサザンオールスターズなどは、その典型だろう。そんな中、和田アキ子は、毎年末に行われるNHK『紅白歌合戦』に1986年以降昨年まで29回連続、通算38回出場しており、歌手としてはコンスタントに活動してきたようにも見えるが、近年はヒット曲もなく、その出場を疑問視する声も上がっていた。ベテランたちの勢いに乗じて、自らも再び歌姫として花を咲かせようという思惑が透けて見えるが、芸能関係者は「おそらく無理でしょう」と指摘している。
「確かにこれまで、和田アキ子の音楽はたびたび再評価されてきました。90年代にDJカルチャーが盛り上がった際は、過去の音楽をダンス・ミュージックの視点から捉え直す、いわゆるレア・グルーヴのムーブメントの中で、和田の優れたソウル・シンガーとしての側面があらためて見直され、70年代のレコードが人気となったこともあります。また、2000年代に入ってからは、代表曲である『あの鐘を鳴らすのはあなた』が、サンボマスターやクレイジーケンバンドといったバンドにカバーされ、再び脚光を浴びました。しかし、近年では和田の声量も落ち、持ち前のソウルフルな歌唱が生かしきれていないですし、パフォーマンスも単調で、はっきり言ってみんなもう飽きている。近年の和田は紅白にも毎年出ていたし、いくら新曲をやったからといっても、新鮮味はほとんどないですよね」(同)
サム・スミスのカバーについては、ファンたちからの反感もあると、同関係者は続ける。
「サム・スミスのファンには、和田がカバーすることに対し、強い拒否反応を示している人もいるようです。和田の歌唱力には定評があり、サム・スミスのカバーをすること自体は、それほど不自然ではないはずですが、『嫌いな女性芸能人ランキング』で常に上位にランクインする彼女に対するイメージの悪さは半端ではない。一連の音楽活動によって、再ブレークはおろか、より嫌われる可能性もあると思います」
和田の新アルバム『WADASOUL』の売り上げは、現段階では厳しくなりそうだ。
(文=山下祐介)
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