「ウケるってことがすべて」ちまたで話題のカオスバンド・NATURE DANGER GANGってなんだ?
#インタビュー
男はフロアに飛び込んで服を脱がされ、女は亀甲縛りに、グライダーとシャベルで火花を散らせたかと思えば、着物で踊っている人がいたり……。
メンバー構成も、ラッパー、ドラマー、DJ、漫画家、元・落語家……等々、総勢十数人(不定)とグッチャグチャ! そんな、とにかくメチャクチャで「面白いだけ」なバンドNATURE DANGER GANGが、ちまたのヤングの間で話題となっている。
こんな人たちが、アンダーグラウンドなライブハウスやクラブで活躍しているだけならともかく、アイドルと対バンしたり、夏フェスに出たりするなんて、ホントに世も末だ!
一体、彼らは何者なのか? そして、どういうつもりでやっているのか? リーダー(?)でMCのSEKIを問い詰めた。
■いろいろ足していったら、変な感じになっちゃった
――NATURE DANGER GANG(以下、NDG)を始めたきっかけは?
SEKI とりあえずライブが決まったんで。
――え、バンドもないのにライブが?
SEKI 「Juke/Footwork」っていうダンスミュージックのジャンルがあるんですけど、そのイベントが新宿ロフトでやっていたんで、よく行って暴れてたら、主催者の人から「今度のイベント、DJで出て」って言われて……。
――全然DJじゃないですね。
SEKI そのイベントで「どついたるねん」とか「Have A Nice Day!」とかを見てて、「やっぱバンドやりてえ」って思ってたんで、急遽メンバーを集めてバンドで出ることにしたんです。
――結構メチャクチャなメンバーたちですけど、どうやって集めたんですか?
SEKI 単純に知り合いに声をかけて「お前とお前とお前、来てくれ。曲は作るから、ラップなり歌なり勝手にやってくれ!」って。
――その結果、こういう感じになったと……。
SEKI 最初は「Juke/Footwork」をやりたかったんですけど……できなかったのは、オレの技術不足です! 技術不足を補うためにいろいろ足していったら、なんか変な感じになっちゃって。
――そもそもメンバーが多すぎですからね。ライブをするにあたって、練習はしたんですか?
SEKI 最初のライブをするまでは、すげぇ気合入れて練習してたんですけど、いざライブになったら、練習したことなんてなんにもやってなかった(笑)。だから、ノリで行ったほうがいいんだなって。そこから全員で練習したことはないっすね。
――じゃあ、ライブ本番に「お前、そんなことやるのかよ!?」みたいなことも?
SEKI あります、あります。ユキちゃんが最初に出た時は「金髪のヅラかぶって、おむつはいて出たいと思うんですけど、どうですか?」って相談されてたんですけど、本当におむつをはいてきたのにはビックリしました。
――もはや、最初にやろうと考えていたものとは、かなり違っちゃってるんじゃないですか?
SEKI 全然違いますけど……。まあ。ウケるってことがすべてなんで。そもそも、やりたいことがそこまでないし。
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