田中聖バンドINKT、小規模ライブハウスも埋まらず……夏フェス出演で起死回生なるか?
#ジャニーズ #KAT-TUN #田中聖
元KAT-TUNの田中聖が率いるロックバンド・INKT。先日、初の海外ライブとしてブラジルでのイベント出演を終え、現在は国内7カ所でツアー中だ。2014年11月から本格活動したバンドとしては順風満帆に思えるが、チケットの売れ行きからは印象とは異なる実情が見えてくる。
オフィシャルサイトによると、大阪・横浜・愛知など大きな都市でのライブチケットは完売していたものの、千葉・さいたま・神戸の地方公演には最後まで「SOLD OUT」の文字が見当たらなかった。いずれもキャパシティーが350~450人程度の小規模なライブハウスにもかかわらず、売り切ることができなかったようだ。ツアーは残すところ8月7日の東京公演のみだが、こちらもまだ空席がある。
「INKTは現状、田中のファンが支えており、音楽シーンでは相手にされていません。元NEWSであり、今はONE OK ROCKで活躍するTakaのように圧倒的な歌唱力を持っているなら話は別ですが、ロックファンにアプローチする上で“元ジャニーズ”は、むしろ足かせになる。アイドルの田中を好きだったファンが今後、徐々に離脱していくであろうことを考えると、デビュー間もない今の段階で、東京公演の会場であるキャパ800~900人のLIQUIDROOMが埋まらないというのは、かなり厳しい状況といえます」(音楽ライター)
そんなINKTだが、9月には音楽フェス『AOMORI ROCK FESTIVAL’15~夏の魔物~』への出演が決定している。前出の音楽ライターによると、彼らにとって転機になる可能性があるという。
「『夏の魔物』は数ある夏フェスの中でも異彩を放っており、出演陣は売れ筋とは別に“おもしろいかどうか”で選ばれる傾向があります。昨年はシンガーソングライターの大森靖子がライブ中に観客にキスをしてネットを炎上させつつも、才気あふれるパフォーマンスで実力派のミュージシャンであることを多くの音楽ファンに知らしめました。今回、INKTは“おもしろ枠”として呼ばれたのでしょうが、ここでうまく目立てれば、音楽ファンから注目されるきっかけになるかもしれません」
田中は先日、インタビューにおいて「いろいろヤンチャでしたからね。20代前半は毎日のように飲んでたし、飲んでなくても飲みの場に行ってました」とあけすけに話しつつ、今は音楽に専念していると強調。また、小学校時代はマンガやパソコンのクラブに所属し、クラスでも「けっこう“ネクラ”なほうだった」と過去を明かすなど、気取らない性格がうかがえる。『夏の魔物』において、音楽への熱意だけでなく、キャラクターのおもしろさを伝えることができれば、起死回生の道が見えてくるかもしれない。
(文=佐藤聡子)
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