北朝鮮FWチョン・テセの正直すぎる発言に揺れるJリーグ! 問題発言を連発する理由とは?
#サッカー #Jリーグ
帰ってきた鄭大世(チョン・テセ)が言いたい放題だ。
チョン・テセは日本で生まれ、日本で育ち、父は韓国人、母は北朝鮮人の北朝鮮代表FW。朝鮮大学卒業後、川崎フロンターレに入団し、112試合で47ゴールと大活躍。その後、ドイツのボーフム、1.FCケルン、韓国の水原三星ブルーウイングスを経て、このたび、日本の清水エスパルスへと戻ってきた。このアジア有数のストライカーであるチョン・テセの入団は、J2降格の危機にあえぐ清水エスパルスには大きな希望の光となっている。だが、それと同時にその正直すぎる発言が今、物議を醸している。
「韓国にいた去年から、Jリーグの審判によるファウルの判断基準について批判をしていました。清水に入団してからも『ほんとすぐ(ファウル)取るね』『審判がゲームの流れを変えてしまっている』と発言したり、初出場した古巣・川崎戦後には『役割がハッキリしていないから、どうすればいいかわからない』と、監督批判とも取れるような発言をしています」(スポーツライター)
そもそもチョン・テセは嘘がつけない性格で、韓国の水原三星在籍中には「金正日を尊敬している」と発言し、国家保安法違反の疑いで問題になっている。最近ではTwitterで「古巣の川崎に行きたくなかったのか?」と問われると「行きたかったんですが、攻撃陣が豊富だから必要ないみたいです」と答えたり、「○○○によく出没しますよね?」と問われると「家がそこにあります」と自宅をバラしてしまったりと“何でも答えるチョン・テセ”として有名だ。しかし最近のチョン・テセは、何か意図を持って問題発言をしているようにも見える。
「日本からヨーロッパに渡ったプレーヤーは、主に足元の技術について語ることが多いのですが、“身体の強さ”“ボールに向かっていく気持ちの強さ”について、日本人の弱さをチョン・テセは感じたんだと思います。そしてそれを改善するためにも、審判が簡単に笛を吹く日本のファウルの基準が世界基準ではないと判断し、批判を繰り返しているんです。日本のファンもそれをわかっているので『あの程度でファウルとってたら成長しない!』『チョン・テセ! 日本を世界基準にしてくれ!』という声も上がっています」(同ライター)
代表こそ北朝鮮を選んだものの、チョン・テセの日本を思う気持ちは非常に強い。徹底的に批判するその姿勢も、日本への愛情の裏返し。客観的に世界と日本の違いを発言とプレーで教えてくれる貴重な存在だ。今後もこの北朝鮮代表FWの動向から眼が離せない。
(文=沢野奈津夫)
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