性的被害に遭う女児も急増! 中国農村「留守児童」6,000万人超の闇
2015/07/20 19:00
#中国 #東アジアニュース #中国農村 #性犯罪 #児童虐待
中国でも最も貧しい省のひとつ、貴州省の農村に住む女の子。あかぎれだらけの手が痛々しい
経済発展が進む中国の大都市では、数多くの出稼ぎ農民(農民工)たちが、地元の人がやりたがらない、つらくて賃金の安い仕事に就いている。そんな彼らのほとんどは、農村に子どもを残して働きに出てきているのだ。そういった子どもたちのことを「留守児童」といい、その多くは貧しい農村で祖父母や親戚に育てられている。
中国の全国夫人連合会が2013年に発表したところによると、中国の農村にいる留守児童の数は約6,100万人にも上り、その数は全国の総児童数の5分の1を超えるという。彼らの両親が田舎に帰ってくるのは、中国の新年である春節(旧正月)くらい。中には、数年に一度しか帰ってこない家庭もあるという。地方都市からの流入人口が多い、中国南方の都市・深セン市に勤務する日本人駐在員は言う。
「留守児童は、何も農村の子どもたちだけとは限りません。大都市の会社で働いている地方都市出身の夫婦が、就学前の子どもを故郷の両親に預けるケースもよくあります。さすがに、子どもに会いに行くのが年に1回だけということはないようですが、“家を離れる際に、子どもに泣かれて困った”と、悲しそうに話す同僚が何人かいました」
両親の庇護下にない子どもたちは外界のあらゆる危険に対して無防備であり、中には世間に対して深い敵意を持つ子どもも出てくる。「新京報」によると、12年には留守児童の犯罪率が未成年犯罪の70%を占め、その数は毎年増加しているという。
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