ある日突然、ニワトリをパクリ! 2年間飼っていた子犬はツキノワグマだった!?
#中国 #東アジアニュース
雲南省の村人がかわいがっていたペットの黒いワンコ。実は、中国国家二級保護動物であるツキノワグマだった……。「中新網」「新浪旅遊」ほかが伝えた。
事の発端は「家の中に2頭のクマがいる。警察で処理してほしい」という市民からの通報だった。通報を受けた森林公安局はすぐに出動、通報した本人である王さんの家の3階に駆けつけた。通報の通り、ベランダには真っ黒な毛並みに覆われた50キロほどの、大きな犬のようなクマが2頭、鉄格子の中にいた。見知らぬ人を見たクマたちはソワソワと落ち着かない様子だったが、ゴロゴロ転がったり、2頭で楽しそうに遊んだりとかわいらしい様子だったという。
王さんは2013年、ベトナムとの国境周辺でバナナの栽培を行っていた。ある日、ベトナム人がオスとメスの「番犬」を売っていたので、王さんは気に入って2頭を飼うことにした。子犬たちはとてもおとなしく、食べ物の好き嫌いもせず、育てやすい犬だった。体を洗ってやったり、ブラシで毛を梳かしたりと王さんは毎日世話をした。子犬たちは日に日に大きくなり、食べる量がどんどん増えていったので「中国の犬とはずいぶん違うんだなあ……」と思っていた。そのうちに食べる量がハンパないくらい増え、王さんの母親は2頭を食べさせることで1日の大半を過ごすようになってしまった。そしてついにある日、家で飼っていたニワトリを捕まえて食べるなどの行動が出てきたため、「あ、これは犬じゃない」と確信したのだという。
森林公安局が野生動物保護を行っていることを知った王さん、同時に自分は何の考えもなくツキノワグマをペットとして飼ってしまったが、それが国家二級保護動物であったため、違法行為に当たることも知った。家族と相談して、王さんはクマたちを森林公安局に引き取ってもらうことを決意。6月30日、馬関県森林公安局が雲南省野生動物収容救済センターに連絡し、2頭のツキノワグマは無事にセンターで保護されたという。
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