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日刊サイゾー トップ > 海外  > 中国武装警察が乗客家族を拘束!?

【中国旅客船転覆事故】武装警察が乗客家族を拘束!? 天安門事件26周年で、当局による情報統制がMAXに!!

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 中国湖北省荊州市監利県の長江で、456人が乗った客船「東方之星」が転覆した事故。竜巻に遭遇したことが直接の原因とされているが、船長は事故直後に乗客を見捨てて退船。さらに、客船に大規模改造が施され、重心が高くなっていた疑惑が浮上するなど、人為的要因により被害が大きくなったとみられている。


 約3,000人を投入して行われている救出活動は、遅々として進まず。自らの失態を隠すためか、当局は徹底した情報統制を敷いている。

 事故発生直後、宣伝当局は各メディアに「ポジティブな情報だけを伝えるように」と要請。現在でも中国国内の新聞・テレビは、いずれも新華社と中央電視台の報道を引用するばかりである。

 さらに、天安門事件からちょうど26年目を迎えた6月4日を前に、政府批判が高まることを恐れてか、当局の情報統制は一層厳しさを増したようだ。

 香港メディア「メトロラジオ」などの報道によると、当局は武装警察を動員して現場から半径2キロを封鎖。新華社通信以外のメディアや、乗客の家族の進入を禁止している。また家族に対し、メディアの取材に応じないよう通達。事故現場付近では、救援活動を見守るために駆けつけた家族が軟禁されているという情報もある。

 一方、3日には、上海市の路上で、行方不明者の家族20人あまりが救援活動の遅れと、当局による情報統制を批判する抗議デモを展開。出動した警察との衝突も発生している(「東方日報」)。中国版Twitter「微博」には、参加した家族が当局に拘束されたという書き込みも現れたが、当局の逆鱗に触れたのか、5日11時現在までに削除されてしまったようだ。

 2011年に浙江省温州市起きた高速鉄道事故では、当局が事故車両を地中に埋めていたことが判明し、世界中が度肝を抜かれたが、この国の隠匿体質はまったく変わっていないようだ……。

最終更新:2015/06/05 14:00
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