【中国旅客船転覆事故】絶望感漂う救出活動……犠牲者への賠償金額は、一人当たりわずか45万円!?
2015/06/04 18:00
#中国 #東アジアニュース #牧野源
事故現場を訪れた李克強首相。救援活動の邪魔になっているとの批判も出た。
6月1日夜に中国湖北省荊州市監利県の長江で沈没した、客船「東方之星」。すでに事故発生から、生存率が大きく低下するとされる72時間を過ぎたが、救出活動は依然難航しており、いまだ行方不明となっている400人以上の乗客の安否にも、絶望感が漂い始めている。
その一方、関心が高まっているのが被害者に対する賠償金額だ。
中国人民保険集団は3日、事故を起こした客船の運航会社が加入していた船舶保険、1,000万元、日本円にしておよそ2億円を支払ったことを公表した。運航会社は、これを被害者の賠償に充てるとされているが、乗客数で割れば一人当たりわずか45万円ほどの金額になってしまう。
これに対し、中国版Twitter「微博」では、「少なすぎる」との声が上がっており、「政府が見舞金を支払うべきだ」という意見もある。
2011年に浙江省温州市で起きた高速鉄道の衝突・脱線事故では、死亡した被害者一人当たり91万5,000元(約1,800万円)の賠償金が遺族に支払われた。当局は当初、死者に対する賠償金額を50万元(1,000万円)としていたが、被害者遺族やネット市民から不満が噴出。その後、大幅に引き上げられたという経緯がある。
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