韓国・安倍首相“米議会演説”叩きの裏で、日本の青年に“反日現地実習”「さすがにやりすぎ!?」
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安倍晋三首相が米議会の上下両院合同会議で、日本の歴代首相として初となる演説を行ったが、「またか」と言えばいいのか、「やはり」と言うべきか、韓国メディアが敏感な反応を示している。もちろん、全体的な論調は、慰安婦問題や植民地支配に対する具体的な言及がなかったことに対する批判だ。
そんな韓国では現在、日本の市民団体が設けた「日韓青年フォーラム」が行われており、日本の青年が韓国に滞在しているという。5月1日まで現地で過ごし、両国ゆかりの地を訪れるそうだ。青年たちの交流自体は悪いことではないが、注目したいのはその訪問先のチョイスだ。詳細に見てみると、かなり偏っていると言わざるを得ない。
例えば、4月30日に見学したのは、ソウル市内にある「西大門刑務所歴史館」という場所。1998年に韓国政府樹立50周年を記念して建てられた歴史館なのだが、韓国では“日本の植民地支配に抵抗した民族の象徴”ともいわれている。植民地時代に独立運動を行った韓国人を収容した地下獄舎や拷問室、死刑場などが展示されている場所だからだ。展示されている内容はかなり強烈で、逆さ吊りにされたまま容器に頭を入れられる水拷問のシーンを再現した模型などもある。ある韓国メディアは、同地を訪れた日本の青年たちの様子を「見学した青年たちは、写真すらほとんど撮らないほど真剣だった」と紹介。見ていて気持ちのいいものではないので、写真を撮らないのは当たり前のようにも感じるが……。
この前日は、さらに居心地が悪かったかもしれない。駐韓日本大使館で毎週水曜日に行われている“水曜集会”に参加したのだ。同集会は、慰安婦問題の早期解決を訴える趣旨で、現在までに通算1,100回以上も継続的に行われている。ちなみに、日本の青年たちが参加した4月29日は、元慰安婦2人も駆けつけている。確かに日本では絶対に体験できないことだろうが、決して楽しいものではない。
さらに、「東北亜歴史財団」も訪れる予定だ。日本の歴史教科書問題、竹島問題をはじめとする、日本や中国の“歴史歪曲”に対応する国家機構だ。この歴史財団は、竹島問題に取り組む市民団体に対する支援、交流、広報なども行っており、地図に「日本海(韓国では東海と呼ぶ)」「竹島(韓国では独島と呼ぶ)」と表記した場合、その機関や媒体に対する監査活動も行うというのだから、かなり急進的な組織といえるだろう。最近では、ネットを通じて韓国の情報宣伝活動を行う「VANK」とともに、“大学生グローバル歴史外交大使”を募集。歪曲された歴史認識が世界に拡散されることを防ぐというのが名目だった。
ほかにも挙げればきりがないが、韓国滞在中に日本の青年たちはかなり偏った“反日実習”を経験したことになる。その経験は日韓関係において、果たしてプラスに作用するのだろうか? 最後に、韓国メディアが報じた日本の参加者のコメントを紹介しよう。西大門刑務所歴史館を見学し終わったときのものだ。
「韓国の学生たちと一緒に歴史を勉強するのはいいことですが、互いに難しい問題を話すしかない状況というのは残念です」
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