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日刊サイゾー トップ > 海外  > 中国「腐敗レストラン」に潜入

「ここで汚職役人たちの酒池肉林が……!?」中国“腐敗レストラン”に潜入してみた

oshoku-1.jpgハイソサエティーな客層。安い食堂でよく見る、「カーッ、ペッ!」と魚の骨を床に吐き出すような者は誰一人いない。

 中国南部の都市・広東省広州市に、通称「腐敗レストラン」と呼ばれる店がある。といっても、腐ったものを出すわけではない。かつては官僚にしか扉を開かず、酒池肉林や黒い交際の舞台となったとされる高級飲食店だ。

 ところが、習近平政権が「虎もハエも叩く」として展開する反腐敗運動により、それまでの得意客だった官僚たちも利用を手控えざるを得なくなった。そこで最近、一般客の利用も認めるようになったという。

 お得なランチタイムも設けられ、庶民にも手が届く価格設定だというので、筆者も潜入してみた。

 店の名前は「Li Chateu(茘雅図)」。市内中心部にある4ツ星ホテル、広州マリオット・ホテル天河と同じ建物にある。しかし店へはホテルの玄関脇にある、独立した隠し扉のような入口からアクセスする。

oshoku-8.jpg店の入口。看板こそ建てられているが、今でも目立たない。

 現地在住の日本人によると、このレストランが一般開放されたのは、去年の6月頃のこと。それまでは固く閉ざされていた扉が開かれ、店の看板が出ていたのだという。

 扉をくぐり、地下へと続く階段を進む。すでに十分「秘密の場所」といった感じである。階段を下りきると、そこにはモノトーンベースのインテリアに間接照明を多用した重厚な雰囲気が漂っていた。中国の飲食店にありがちな、古びた油のにおいや喧騒とは無縁である……。

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